最難関!英検1級に独学合格するために僕が実践した勉強法のすべて

こんにちは、英語ブロガーの相原 ユーキです。

僕は2017年の11月に英検1級を受験し、働きながら独学で合格することができました。

英語試験としては国内最難関なので、実際ものすごく勉強になりましたね。非常に良い経験ができたと思っています。

今回の記事では、そんな僕が英検1級の学習を通じて得た知見のすべてをぶち込みました。

  • 現在、英検1級の取得に向けて学習中の方
  • 将来的に英検1級を目指したいと思っている方

にとって有益な情報になると思いますので続きをご覧ください。

随時更新。文字数が9000字オーバーしているので、適宜休憩しながら読み進めていただければと。

 

そもそも英検1級とは? (科目、難易度、合格率、使い道)

英検は、正式名称を「実用英語技能検定」といい、日本英語検定協会という組織によって運営されています。

1級はその中でも最もハイレベルな試験で、

広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる

程度の英語力が求められるようです。

 

以下、ざっくりとではありますが英検1級の試験の概要を見ていきましょう。

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英検1級 1次試験の内訳

英検1級の1次試験は、マークシート及び自由記述形式のペーパーテストです。

科目はリーディング、ライティング、リスニングの3つ。※スピーキングはありません。

点数や出題数、時間の配分は下表をご覧ください。

出典:http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/detail.html

 

また、点数配分については、2015年度以前の英検ではRWLで偏りがあったものの、2016年度以降は一律「750点」のラインで揃うようになりました。

出典:http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/detail.html

これにより、3つのセクションでバランスよく点数を取る必要が生まれました。

簡単に言うと、「RLができていればWを捨てても大丈夫」みたいなことができなくなったということですね。

 

英検1級 2次試験(面接試験)の内訳

英検1級の1次試験(筆記試験)に合格すると、2次試験に挑戦することができます。

2次では英語による面接試験が行われ、フリートーク → スピーチ → 質疑応答 という流れで審査されます。

1次試験、2次試験と連続で突破してはじめて、英検1級の合格証書がもらえます。

※ちなみに、2次試験で落ちた場合、次回受験時に1次試験を免除されるという特典もあります。

出典:http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/detail.html

 

英検1級の難易度、合格率

出典:http://english-navi.biz/eiken/1st_data/

少し古いデータで申し訳ないのですが、資料を一応載せておきます。

グラフの青いバーが英検1級の受験志願者、赤いバーが最終合格者、緑の折れ線が合格率を表したグラフです。

このグラフから、英検1級の合格率はだいたい10%程度であることが読み取れますね。

ちなみに、「合格率10%」というのは資格試験の中では実はかなり難関。特に、出題される英単語のレベルが極めて高いことでも知られています。(後述します)

 

英検1級の実力、使い道

僕の体感では、英検1級をTOEICに換算すると950〜990点、TOEFLだと90~100/120、IELTSだと over-all 7.5ぐらいに匹敵すると思っています。

英検1級ぐらいの英語力があれば、英語が話されている国ではそこまで苦労なく生活し、場合によってはビジネスで英語を使うこともできるのではないでしょうか?

ちなみに、英検1級取得者は「通訳案内士」という国家試験の1次試験を免除されます。併せて取ってしまうのもアリかもしれませんね。

 

僕が英検1級を受けようと思った動機

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僕は英検1級取得よりも前に、TOEICの勉強をしていました。スコアは985点。満点ではありませんが、「これ以上リソースを割いて5点を埋めるのもなぁ ……」と思い、英検取得に舵を切りました。

受験級は最初から1級と決めていました。準1級を取っても英語力のアピールとしては弱い気がしたし、最終的には「最難関」の1級を受けるつもりだったので。1級か準1級かで悩んでいるなら、1級に挑戦したほうがいいと思いますよ!

ちなみに、僕は当時 財務省・東京税関で税関職員として働いていました。毎日数百人の外国人と英語で会話をするので、英語力が存分に発揮できると考えたのです。結局辞めてしまいましたが(笑)。

TOEIC985、英検1級を取得した今、目指しているのはTOEFLかIELTSです。TOEFLなら110/120、IELTSなら7.5ぐらいがターゲットスコアになるでしょうね。頑張らないと ……。

 

さて、前置きはここまでにして、次の章からは僕がどのようにして英検1級を取得したのか、その勉強法を徹底的に解説していきます。

やり方さえ間違わなければ短期間での合格も可能だと思いますので、頑張りましょう!

 
 

R英検1級 独学合格法|リーディングの勉強法

まずはじめに、英検1級の1次試験リーディングセクションの勉強法を見ていきます。

リーディングは全部で41問、解答時間は100分(RとW合わせて)。点数にしてMAXで750点になります。

(1)語彙力、(2)読む力、(3)背景知識 という3つの側面から解説します。

 

1. 英検1級のリーディングは、とにかく英単語がハイレベル

The manager ( ) dismissed the request by one of his sales staff to be reassigned, refusing to discuss the matter at all.

1 immortally 2 ponderously 3 brusquely 4 diversely

英検1級では、これぐらいの問題が普通に出されます(これだとラッキー問題ですね)。ちなみに答えは 3 brusque-ly ぶっきらぼうに、無愛想に。

ボキャブラリー・ビルディング(ボキャビル)にしっかりと注力すれば解けるようになります。

しかし、逆に言うと、当てずっぽうで語彙問題を攻略することは不可能。市販の単語帳を購入し、しっかりと暗記していく必要があります。

英検1級おすすめ英単語帳|パス単

定番中の定番。英検受験者の大半が購入するであろう『パス単』。英検1級の本番では、多くの単語がここから出題されることになるはず。とりあえず買ってみて、収録されてる2400語は抑えるようにしましょう。

ただ、英語ー日本語と見開きになっているスタンダードなタイプですが、僕はこのレイアウトがあまり好きになれず ……。以下の単語帳に移行しました。

英検1級おすすめ英単語帳|英単語大特訓

僕が一番気に入って使い込んだのが、この『英単語大特訓』。英単語を、似たような意味のグループでまとめて覚えることができるタイプの単語帳です。

英単語はイメージで覚えたほうが定着するので本書が個人的にはオススメ。類語をたくさん詰め込んだ例文も秀逸で、シャドーイングしているうちに覚えられます。

繰り返しになりますが、英検1級に合格するためにはボキャビル(英単語の暗記)は避けて通れません。「そんな単語使う?」というレベルのマニアックな単語まで覚え尽くしていきましょう。

 

2. 文章量が多いので、速読力・多読力が必要

英検1級では1000〜2000語クラスの長文をサクサクと読み進めていかなければなりません。しかも、文法や単語も一筋縄ではいかないものも結構多いです。

そこで絶対に身につけておきたいのが、速読力と多読力。「速読力」とは、文章をザーッと眺めてスピーディに意味を掴む能力。「多読力」とは英文を浴びるほどたくさん読んでも疲れない集中力のこと。

速読力の身につけかた

英文をスピーディに読むためのコツは、頭の中で音読するのをやめるということです。 ……試しに何か英文を読んでみてください。無意識に頭の中で「声」に出して読んでしまっていませんか? 

この「音読」は速読の最大の敵なんです。自分の声で読めるスピードが上限になってしまうので。

そうではなくて、文字を「光の情報」として捉えて、スキャナーでスキャンするような感覚で読むようにしましょう。

練習方法としてオススメなのが、Spritzというソフトです。Webブラウザ上で動かせます。

こちらが100wpm(1分間に100語のスピード)

こちらが250wpm(1分間に250語のスピード)

一語ずつ高速で表示されていく英単語を目で追うことで、速読力を養うことができます。声に出しているヒマが無いから、頭の中で音読をするクセを矯正することができます。

多読力の身につけかた

多読力は、その名の通り文章をたくさん読むことによってのみ身につきます。アホほど読みましょう。

長くて難解な英文を、集中力を切らさず(ダレず)に読み切る力がなければ、リーディングセクションは攻略できません。

英検1級では、社会・歴史・経済・芸術・伝記など、ジャンルを問わず幅広いトピックが出題されるので、好き嫌いせずにあれこれ読んでみるのがおすすめです。

まずは基本中の基本、過去問をしっかり解いておきましょう。こちらの教材には全6回分の過去問が収録されています。「どの年度のどの文章でもスラスラと読める!」というレベルまで上げていきたいですね。

TIMENews Week で高地トレーニングするのもおすすめ。本気で英検1級を取得したいなら、決してオーバーワークではないはず。

 

3. 広範な背景知識も身につけておくと役立つ

英語のリーディング力を構成するのは、前述した「語彙力」と「読む力」、そして「背景知識」だと考えています。

自分が好きな分野、内容を知っている分野について書かれた英文は簡単に感じますよね? 試験中にも「あ、ラッキー!」と思うじゃないですか。まさにその感覚で、自分にとって馴染みのある分野を増やしていけば良いんですよ。

このとき、無理に英語でインプットしなくても良いというのがポイントです。あくまでも「広範な知識を身につける」という狙いなので、日本語でガンガン知識を増やしていきましょう。

スキマ時間に、過去問や長文教材の「和訳」の方だけ読んでみるのも有効ですね。これまでにどんな分野の問題が出題されたのか、その傾向も掴めますし。

以上、3つの能力を総合的に高めていくことで英検1級のリーディングは対応可能です。

 

L英検1級 独学合格法|リスニングの勉強法

続いては、英検1級のリスニングセクション対策について解説していきます。

問題数は27、放送時間は35分と、リーディングよりはボリュームが減りますがこちらも750点分の配点があるため落とせません。

TOEICのリスニングと比較すると、次の3つの側面で難易度が高いと感じます。(1)語彙レベル (2)トピックの内容 (3)話者のスピード・喋り方の癖

一つずつ解説し、対策を考えていきましょう。

 

1. 英検1級は、リスニングでもそこそこ語彙が難しい

英検1級の語彙が難解なのは、リーディングセクションに限ったことではありません。リスニングでもそこそこ難しめの単語が登場するので油断は禁物。

基本的には上で紹介した方法で勉強すれば大丈夫ですが、リスニングにも対応するためには単語の意味だけでなく「発音」も押さえておくべきでしょう。

見てわかるだけでなく、聞いてもわかるというレベルを目指したいところですね。

勉強の仕方としては、単語帳を回している時に出会った単語や、過去問を解く中で出会った単語を、取りこぼさずにその場で覚えてしまうことです。

せっかく英語を聞き取れるリスニング力はあっても、単語の意味がわからないと結局問題は解けないので、ボキャビルはやはり重要なんですよね。

 

2. 英検1級のリスニングでは、トピックの内容が難しい

英検1級のリスニングでは、リーディング同様に広範なトピックの問題が出題されます。勉強をスタートさせてすぐの頃は、おそらく何について話しているのかもハッキリとはわからないはず。

対策としては、やはりリーディング同様、色々なトピックの会話や講義を聞いておくことが有効でしょう。例えば、僕は TED とか Podcast を移動中よく聴いていました。

「あぁ、ーーの話ね」と推測できる能力が身につくだけで、リーディングもリスニングも正答率がグッと上がります。もはや英語の勉強だけでは済まないのが、英検1級の憎いところですね。

 

3. 英検1級のリスニングでは、スピーカーの喋る速度が速く、クセが強い

TOEICと比較して、英検1級のリスニングセクションでは、スピーカーは「より自然な」英語を喋ります。吹き込み音声のスピードが格段に上がり、インタビュー音声に至っては噛んだり、どもったり、まごついたりもします。

これが実はかなり厄介。例えば「イギリス人のおじいちゃん」の英語なんて、注意深く聴いていても全然頭に入ってきません(笑)。普段から一般の人が話す英語にも慣れておかなければならないという好例ですね。

対策としては、英語教材だけでなく、YouTubeや海外ドラマでナチュラルな会話に触れておくことが有効でしょう。おすすめは『モダンファミリー』というアメリカのコメディ・ドラマ。

小さい子供からお年寄りまで、幅広い世代の英語が聴けるのが強いです。以下の記事で詳細にレビューしてあるので、ワンランク上のリスニング力を身につけたい人はチェックしてください。

 

W英検1級 独学合格法|ライティング(英作文)の勉強法

ここでは、英検1級のライティング(英作文)セクションの対策について述べたいと思います。

ライティングは、独立したパートというよりはリーディングに内包されているような感じで、リーディングとライティングを100分間の中でペース配分して解いていきます。

出題は1題のみで、指定されたトピックについての英作文を手書きで記述していく試験です。

以前の試験形式では、配点が14/99点しかなかったため、RとLで点数が取れる人ならWを捨てても合格できました。

しかし、前述の通り、RWLがそれぞれ750点と同じウェイトを占めるように試験制度が改定されたため、この戦略は通用しなくなりました。

簡単に言うと、英作文が苦手な人は落ちるし、得意な人は点数を稼げる。よりフェアな試験になった、ということですね。

 

ライティング(英作文)セクションの出題例

例えば、以下は2017年度3回(2018年1月実施)試験で実際に出題された問題です。

● Write an essay on the given TOPIC.
● Give THREE reasons to support your answer.
● Structure: Introduction, main body, and conclusion
● Suggested length: 200-240 words
● Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC:Should Japan rethink its relationship with the United States?

黒丸で示されているのが、英作文のルール。その下に書いてあるのが問題文です。

 

ライティング(英作文)の対策と勉強法

「英文を書けと言われても、一体何を書いたらいいのかわからない ……」という人も多いはず。

以下の記事でオススメの学習法を紹介しているので、チェックしてみてください。僕はこの方法でライティングで78%以上獲得しました。

ライティングは完璧を目指さなくても合格できます。大きく点数を落としてしまわない、ということが重要ですね。

さて、ここまでで英検1級の1次試験対策はすべて終了しました。まずは、語彙力を身につけておくこと。そして、RWSそれぞれの能力を最大限高めておくことが重要です。

英検1級の場合はオーバーワーク(勉強のしすぎ)ということはまず起きませんので、リソースを投下できるだけ投下しましょう!

 

英検1級 独学合格法|2次試験(面接)の対策

英検1級の1次試験に無事合格すると、2次の英語面接試験に臨ことができます。

肌感ですが、1次の筆記試験に合格した人のほとんどが2次で不合格になっている印象を受けました。やはりスピーキング試験は日本人にとって難しいですね。

 

2次試験(面接)の形式

英検の公式サイトから、以下のような流れで2次試験が進められることがわかります。

  • 入室
  • 「面接カード」を渡す
  • 着席
  • 氏名の確認と簡単な日常会話
  • 「トピックカード」を受け取る
  • スピーチの考慮時間(1分間)
  • スピーチ(2分間)
  • Q&A(4分間)
  • 「トピックカード」を面接委員に返す
  • 退室
  • ちなみに、面接官は日本人1人、ネイティブ1人の合計2人と聞いていましたが、僕が受けたときは2人ともネイティブスピーカー(外国人)でした。この辺りは試験会場によってばらつきがあるのかもしれません。

    英検バーチャル二次試験を見れば、具体的なイメージが湧くと思いますので、1次試験を突破した方はチェックしてみてください。

     

    英検1級の2次試験に合格するために必要な英語力

    2次試験では、面接官とのフリートーク(雑談) → スピーチ → 質疑応答 の3つのシーンで英語力を試されます。

    フリートークでは、「普段どんな仕事をしているのか」あるいは「試験会場まではどうやってきたのか」といった簡単な質問に答えることになります。英語を使って日常的な会話が普通に楽しめるレベルの英語力が必要でしょう。

    また、スピーチでは、短い時間でトピックの選択から構成までを考えて喋らなければなりません。これがかなりハードで、面接に特化した練習だけでなく、アドリブで英語を喋れるぐらいの「余裕」を持っておく必要があります。頭が真っ白になって黙り込んでしまうと、加点がほぼ望めません。

    最後の質疑応答でも、相手からの質問にロジカルに回答する必要があります。日本語で行うのでさえ大変なのに、これをすべて英語で行わなければならないので相当な努力量を伴います。

     

    英検1級の2次試験対策にオススメの勉強方法

    英検1級の2次試験を一朝一夕でなんとかしようとしても、残念ながらそれは不可能です。本番ではまったく歯が立たないでしょう。

    細かいテクニックよりも、どれだけたくさん外国人と話して、どれだけ英会話力を磨いたか。息をするように英語を喋るような感覚の方がずっと大事なんですよね。

    とは言え、英語を話す環境って意外と無いものだし、だいいち恥ずかしさや抵抗感だってありますよね。

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    (ちなみに僕も、オンライン英会話を継続することで英検1級の2次試験(面接)をパスすることができました)

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    英検1級に独学合格してみて思うこと

    ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

    僕の場合「英検1級を取得してーーをする」みたいな目標はなく、なんとなく自分の英語力を高めるためだけに受験しました。

    結果的に合格することができた今思うことは、「英語学習に終わりは無い」ということですね。英検1級を持っていても、僕なんかまだまだ初級者だと思っています。

    英検を取ればTOEFLやIELTSが待っているし、資格試験のスコアが上がっても、まだまだ洗練された「ネイティブの英語」には程遠い。語学はライフワークだなとつくづく感じます。

    この記事を読んでいただいているあなたも、英検1級を「通過点」として、生涯英語学習を楽しんでいただければと思います。

    一緒に頑張っていきましょう!