こんにちは、相原 有希です。この記事では、防衛省専門職<英語>区分に独学で合格するために必要な教材および学習方法についてまとめます。
国家総合職や一般職、外務省専門職(外交官補佐)と比べるとややマイナーな試験区分ではありますが、英語を武器にして活躍したい方にはけっこう魅力的。
ちなみに僕は、2015(平成27)年度の防衛省専門職試験を受験し合格しています。(併願した総合職、一般職と合わせてトリプル合格)
これから受験する予定のある方には有益な内容になりますので、このまま続きをどうぞ!
防衛省専門職試験について
マイナー試験で情報も出回っていないので、まずは基本情報からさらっていきます。
試験区分は3ヶ国語から選択
防衛省専門職は「語学」を武器とする職員を採用する区分。以下の3つの言語から自分に合ったコースを選ぶことができます。
- 英語
- ロシア語
- 朝鮮語
…とは言え、帰国子女でもない限り、ほとんど自動的に英語を選択することになると思いますが。(以下、英語選択を前提として説明していきます。)
試験科目は基礎能力、語学、論文のみ
防衛省専門職では、法律や経済といったいわゆる「専門科目」は出題されません。総合職、一般職受験予定の方なら、これがどれだけ楽かわかるはず。
1次、2次と分かれていますが、2次試験は面接と身体検査のみなので、実質1次試験でほとんど合否が決まります。
- 基礎能力試験:40題 / 2h20m
文章理解11、判断推理8、数的処理、資料解釈3
自然・人文・社会から13 - 専門試験(英語):5題 / 2h
英文解釈2、語彙1、文法1、英作文1 - 一般論文試験:1題 / 1h
ということで、早速それぞれの科目別対策を見ていきましょう。
防衛省専門職1次試験の対策について
基礎能力試験、専門試験(英語試験)、論文試験に大きく分けて解説していきます。
1基礎能力試験について
残念ながらお見せできる実際の問題が手元に無いのですが、肌感的には国家一般職よりも若干易しいレベルでした。問題のボリューム(文章量)も短く、問い方もストレートです。
対策としては、国家一般職〜総合職の対策で高地トレーニングしておけば、まず間違いなくパスできます。
以下の記事も参考になると思いますので是非。
2専門試験(英語)について
語学専門職ということで、英語試験には本腰を入れて対策をしていきたいところです。ここで頑張らないと「英語の腕に自信あり勢」にやられます。
肌感ですが、受験者のTOEICスコアのアベレージは、低くても800点程度。上は980〜ぐらいまで普通にいます。ご自身の英語レベルと勘案してみてくださいませ。
基礎的な英語力は、当ブログの「英語」カテゴリーの記事をどんどん読んでもらえれば大丈夫。以下、試験に特化した学習についていくつかコメントします。
- 英文解釈:
文章の内容が「軍事」「防衛」「政治」に偏っている場合が多いことに注意。普段からこうしたジャンルの英文を読んでいないと、思いがけず躓くかも。TIMEやNewsWeekは読んでおきたい。 - 語彙:
特に意地悪な問題は出題されません。肌感では、受験英語〜TOEIC700程度の語彙力があれば大丈夫かと。ボキャビルにはCore1900がオススメです。 - 文法:
防衛省専門職試験で「難関」と言われるのが文法セクション。簡単にいうと「並び替え」です。スラッシュで切られた単語群を、与えられた意味に沿うように並び替えます。 - 英作文:
テーマに沿って自分の考えを英語で述べる力が求められます。オススメは竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本。英作文についての解説は、記述対策は「テンプレート」で効率化しようという記事に譲ります。
という感じです。
現在過去問を取り寄せているところです。届き次第、実際の問題に即しながら詳しく解説しますmm
3論文試験について
上は、防衛省専門職の公式ホームページに置いてある、過去5年分の論文試験(過去問)です。よくよく目を通しておき、出題傾向の「癖」を掴んでおきましょう。
- 論文試験は毎年2題ずつ出題されていますが、どちらか一つを選択するだけでOK。
- 上段の設問では、毎年「軍事」「防衛」に深く関わる時事について出題(→時事論文)
- 下段では、一般論(例:ゆとり教育の功罪)について出題(→一般論文)
大学で国際関係などを選考している方で無い限りは、下段の「一般論文」を選ぶのが安全でしょう。よほど的外れな論調でない限り合格点はもらえます。
記述式試験の具体的学習法は以下の記事にて。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。今回の記事では、防衛省専門職<英語>区分に独学で合格するために必要な教材および学習方法についてまとめました。
防衛省専門職を専願する!!という人はおそらく居ないので、一般職・総合職との併願が一般的かと思います。であれば、英語を除けばわざわざ防専の対策をする必要は無い。というロジックです。
まあ出題範囲が他区分と丸かぶりで、かつ難易度も高くないので、高地トレーニングだけで余裕で受かります。防衛省がよほど嫌いでなければ、併願先の選択肢としては結構アリではないでしょうか?
追記:
書き忘れましたが、2次の面接試験は基本的には日本語で行われますが、面接中に「ーーについて英語で述べてもらえますか?」とか「英語で自己紹介してください」と言われる場合もあります。
どうやら個人差があるらしく「英語で話すようには求められなかった」という人も中には居ました。(ちなみに僕は英語で抱負を語りました)
ですので、当日急に振られてパニックにならないように、ある程度の防衛関連トピックに関しては英語で語れるようにしておくと安心だと思います。
以下の記事が参考になるので、忘れずにチェックしてください。
過去問の請求を含む、問い合わせは防衛省 大臣官房秘書課 試験企画係(電話 / メール)まで。
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