こんにちは,TOEIC985・英検1級ブロガーの相原 有希です.
英文を読むのが遅い人に多いのが,文章を「返り読み」してしまっているという特徴です.
今回の記事では,❶ 返り読みとは何か? ❷ なぜ返り読みをしてはいけないのか? ❸ どうすれば返り読みを辞められるのか? についてお話していきます.
リーディングスピードを高めたいと考えている方は,このまま続きをどうぞ.
1返り読みとは何か?
「返り読み」という用語は,僕が勝手にそう呼んでいるだけですが,簡単にいうと「自然な日本」になるように翻訳しながら読むことを指しています.
あなたが普段「返り読み」をしてしまっているかどうかは,次の英文をどのように読んで理解しているかでわかります.
What do you call the large musical instrument that the musician is playing?
もしも「そのミュージシャンが弾いている大きな楽器をなんと呼んでいますか?」と訳してしまったとしたら,あなたは返り読みをしている可能性が高いです.
…「和訳せよ」という問題が出題されたのだとすれば,上のように書けば点数がもらえます.ここではあくまでもスピーディに「読解」することを目指そうという文脈ですので悪しからず.
2なぜ返り読みをするとリーディングが遅くなるのか?
「自然な日本語」になるように逐語訳をしながら英文を読むと,視線があちこちに散らばります.順方向に流れたかと思いきや,前に返ってきたりする.この「返り」こそがタイムロスの元凶だと僕は考えています.
先ほどの文章を例にとってみましょう.「そのミュージシャンが弾いている大きな楽器をなんと呼んでいますか?」という訳し方をするときの視線の動きは,以下のようになりますよね.
視線を無駄に動かすとき,そして文章を日本語に翻訳するときにロスが生じてしまい,必然的に読むのが遅くなります.ですから,こうした読み方は矯正していく必要があります.
3返り読みを辞めるための具体的な方法
理想的な英文の読み方では,視線は以下のように動きます.
文頭から文末まで,どこへも寄り道せずまっすぐ進んでいく.こうした読み方ができれば,一定のスピードで文章を読み続けられますし,目が疲れることもありません.
コツは「足し算」です.例えば関係代名詞 Relative Clauses を日本語風に読もうとすると,かならず「返り読み」になります(例:そのミュージシャンが弾いている楽器)
そうではなく,英語では付加情報をどんどんお尻に足していく形式をとります.具体的には,次のようにして理解していきます.
- What do you callー?
- the large musical instrument
- that the musician is playing
(を)なんと呼ぶ? → (the)大きな楽器 → そのミュージシャンが弾いている
という具合に「足し算」をしていきましょう.
もちろん,自然な日本語にはなりません.むしろ.少しだけ稚拙な印象を受けるでしょう.でもそれで良いんですよ.英語は英語,日本語は日本語なので.
この感覚に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません.
しかし,そもそも「日本語らしい読み方」の方がずっと難しいと思いませんか? あらかじめ着地点を定めながら話す/聴く必要があるなんて,かなり高等テクですよ.それが普通にできるのだから,英語なんて楽勝です.
オススメの速読トレーニング法
究極目標は,日本語による思考をスキップして,英語のまま文章を理解することですね.そのための練習方法として僕がオススメしているのが「Spritz」というアプリです.
任意の文章を「1単語ずつ」順番に表示させて読むことができます(フラッシュ暗算みたいなイメージが一番近いと思います)。
このアプリを使って英文を読むトレーニングを積めば「返り読み」の癖を根絶できます(速すぎて「返れ」ないため).
以下の記事でかなり詳しく解説していますので,リーディングスピードを上げたい方は是非チェックしてみてください.
英語のリーディング力を高めるためのまとめ記事は以下。
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