実際に徴税計算をしてみよう
以上を踏まえて、今からデモンストレーションしてみようと思います(例題は税関のホームページに記載されているものを一部アレンジしたものです)。
- ワイン 760ml x3本
- ウィスキー 700ml x1本
- 外国製紙タバコ 600本
- ハンドバッグ 8万円 x2個
- 指輪 12万円 x2個
上で説明した「簡易税率」を用いて、税額を計算してみましょう。
1. 酒
種類の免税範囲は2280mlまで。
ワインは760mlx3本=2280ml。ウィスキーは700ml。基本的に税関では旅行者に有利になるように計算を進めます。以下は種類の税率(再掲)。
- ウイスキー及びブランデー:600円/ℓ
- ラム、ジン、ウォッカ:400円/ℓ
- リキュール、焼酎など:300円/ℓ
- その他(ワイン、ビールなど):200円/ℓ
ウィスキーの税額が高いので、まずは700mlを優先的に免税します(免税範囲:残り1580ml)。
次に、ワイン1580ml分を免税し、免税枠を使いきり、最終的に残ったワイン700mlに対して課税を行います。
ワインの税率は1リットルあたり200円なので、200円x0.7ℓ=140円。100円未満は切り捨てになるので、酒税は100円となります//
2. タバコ
紙タバコの免税範囲は、日本製・海外製それぞれ200本ずつ。
今回は海外製の紙タバコを600本購入。免税範囲を400本オーバーしているので、この部分に対して課税されます。
税率は、紙巻タバコは1本あたり11.5円なので、11.5円x400本=4600円。たばこ税・たばこ特別税額は4600円となります//
3. その他
その他の商品の面前範囲は、海外市価の合計額20万円まで。
「その他」の商品として、今回は 海外市価8万円のハンドバッグを2個と、12万円の指輪を2個購入しました。
免税範囲20万円を無駄なくピッタリと使うには、ハンドバッグと指輪を1個ずつ免税するのが良いでしょう。
残ったハンドバッグ、指輪それぞれ1個ずつに対して課税をしていきます。計算式は以下(再掲)。
面倒臭いので二つあわせて計算を進めると、海外市価20万x0.6×15%=18000円。したがって、関税額は18000円となります//
トータル
これまでの計算結果をまとめると以下のようになり、
- 酒税 100円
- たばこ税・たばこ特別税額 4600円
- 関税 18000円
結論としては、トータルで22700円を納付することになります!
税関ブースでプリントアウトされる納付書を持って税関エリア内(自動ドア横)にある銀行窓口にて現金払いです。
……これもトラブルが多発する事項ですので、キャッシュは多めに用意しましょう。
次のページ税関検査の「免税範囲」の注意点と補足(けっこう重要)
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