こんにちは、相原 有希です。
僕が生まれて初めて手に取った仕事術系の本が『15分あれば喫茶店(カフェ)に入りなさい。』でした。齋藤孝さんの著書です。
文体はカジュアルですが、紹介されているテクニックやマインドセットは目から鱗が落ちるものばかり。
- 今よりも仕事の生産性を高めたい
- 時間を有効活用したい
- 資格試験に合格したい
と考えている人にはぜひ読んでみていただきたい一冊ですね。
本書の内容をすべてを紹介することはできませんが、特に重要な3つのポイントを抜き出して、解説していきます。
はじめに:本書の概要まとめ
クリック:本書のあらすじと著者情報
1. 著者・齋藤 孝さんの略歴(Amazonより)
1960年、静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。「齋藤メソッド」という私塾で独自の教育法を実践している。
2. ざっくりとしたあらすじ(Amazonより)
スタバ、タリーズ、ドトール…喫茶店(カフェ)は仕事の主戦場だ。30分で1時間分をこなす、効率・集中力倍増術。
本書の注目ポイント3選
本書『15分あれば喫茶店に入りなさい。』の注目ポイントを挙げるとすれば,次の3点になると思います.
- スキマ時間に対する考え方が180度変わる!
- 「ストップウォッチ」を使った仕事術/勉強術が目から鱗!
- エッセイとしても読みやすく、おもしろい!
以下、一つずつ解説してきます。
POINT1スキマ時間に対する考え方が180度変わる!
待ち合わせの場所に一人だけ早くついてしまったとき、もし15分の余分な時間があったら、あなたはどうしますか。多くの人は携帯でメールを打ったり、本屋やCDショップに入ったり、コンビニで立ち読みしたり、といったことで時間を潰すのではないでしょうか。出典:15分あれば喫茶店に入りなさい。/齋藤孝
本書はこのような前書きで幕をあけます。
「あ、自分のことだ」と思った方に向けて、引き続き内容を引用します。
15分の余裕があったら、私は必ず喫茶店に入ります。場合によっては10分でも入ってしまいます。喫茶店に一歩足を踏み入れた途端に、意識が変わります。仕事モードのスイッチが入ります。私にとっての喫茶店は、のんびりとくつろぐ場所ではありません。もちろん書斎でも仕事をしますが、全仕事量の半分以上は喫茶店でやっています。
出典:15分あれば喫茶店に入りなさい。/齋藤孝
スキマ時間を無駄にしない
現代人の無駄なスキマ時間は、1日平均1時間9分もあるそうです(PR TIMES)。この時間をスマホゲームやネットサーフィンに費やしてしまうのはあまりにも勿体無いです。たった15分でもガッツリと集中すれば仕事ができるのに ……。
ちなみに僕も、以前税関で働いていたときは、行き帰りの電車や休憩時間に英語ラジオやPodcastを聴きまくっていました。仕事をしながら英検1級に合格できたのは、そうしたスキマ時間を活用できたからだと思っています。
ルーティーン化・儀式化してしまう
プロのアスリートには毎回かならず行うルーティーンがあるそうですが、齋藤孝さんの場合それは「喫茶店」で、足を踏み入れるだけで意識のスイッチが変わるそうです。このように、特定の「場所」や「行動」で意識の条件付けをする「儀式化」は、実際ものすごく有効なんですよね。
例えば、僕も国家公務員試験の学習はほとんどすべて札幌市内のスターバックスでおこないましたが、何回か通ううちに スタバ=勉強空間 みたいな意識が芽生えました。一度「モード」に入ってしまえば、ずっと集中してられます。 ……おかげで、未だにスタバでは100%だらーっとできませんが(笑)。
学生さんは厳しいかもしれませんが、社会人の方なんかは「ガチで作業したいときはルノアールに行くことにしよう」と、マイルールを決めてみるのも良いでしょうね。
POINT2「ストップウォッチ」を使った仕事術/勉強術が目から鱗!
本書では「かくあるべし」というマインドセットだけでなく、作業に没頭するための具体的なテクニックもふんだんに紹介されています。例えば、齋藤孝さんが喫茶店に持ち込むという「七つ道具」。
- 手帳
- クリアファイル
- 三色ボールペン
- A4用紙
- ノート
- 電子辞書
- 時計あるいはストップウォッチ
それぞれの使い方やポイントが丁寧に説明されています。中でも、僕が特におもしろいと感じたのが「ストップウォッチ」の活用方法についてでした。
ストップウォッチのスイッチを押すと仕事は終わる
ストップウォッチのもうひとつの使い方は、ただ単純にストップウォッチを押す、というものです。何分まで、と時間を区切るのではなく、スイッチを押したらその後はずっと仕事を続ける、というやり方です。飽きるところまで仕事を続けてから、ふとストップウォッチを見ると、「もう1時間もやったんだ」とわかる。仕事をやり終えたときの「こんなにやった!」という感じは、普通の時計では味わえません。
出典:15分あれば喫茶店に入りなさい。/齋藤孝
単純に時間を計るだけで速くなるのです。人間というのは、ラップタイムを縮めたいと思う生き物のようです。出典:15分あれば喫茶店に入りなさい。/齋藤孝
仕事や勉強中にストップウォッチを使ったことがないという方には、是非とも試してみていただきたいです。ただストップウォッチを押すだけ、それだけで驚くほど意識が変わりますから。
ちなみに、時間術に関しては「ポモドーロ・テクニック」もお薦めですので、以下の記事が参考になれば幸いです。
POINT3エッセイとしても読みやすく、おもしろい!
「みんな喫茶店で勉強して賢くなった」という章には、喫茶店愛好家の方々の仕事にまつわるエピソードがいくつか載っていておもしろいです。『シェイクスピア全集』を翻訳された小田島雄志さんとか、ノーベル物理学賞を受賞した素粒子物理学者の益川敏英とか。
そのほかにも、
- 「懸案事項」が多い人は仕事ができる
- 喫茶店は文化のバロメーター
- スターバックスは「大人の勉強」に向いている
- 「喫茶店内移動」術
- トイレや風呂も「勉強空間」に
などなど、役立つ内容だけでなく、思わずクスリと笑ってしまうようなトピックも満載。齋藤さんの本は「枝葉」の部分がおもしろいですからねー。
装丁も可愛いですし、読み物としても何十回と楽しめる作りになっています。
この記事のまとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。記事の締めくくりとして、本書の3つのポイントをまとめておきます。
- スキマ時間に対する考え方が180度変わる!
- 「ストップウォッチ」を使った仕事術/勉強術が目から鱗!
- エッセイとしても読みやすく、おもしろい!
仕事術を扱う本はどうしても「お堅い」文体になってしまいがちですが、齋藤さんの本はほんとうに読みやすくて助かります。
今よりも仕事の生産性を上げたい、時間を有効活用したい、資格試験に合格したい、と考えている方は是非!
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