ホリエモンと落合陽一氏の共著で話題になっている『10年後の仕事図鑑』。気になったので読んでみました。
- どんな本なのか?
- 個人的に気に入った箇所(ハイライト)はどこか?
- 誰に向いていて、誰に向いていないのか?
を述べていきます。参考になれば幸いです。
1はじめに:本書の概要
AI(人工知能)、仮想通貨、lLIFESHIFT、ホワイトカラーの終焉…。10年後どころから5年先すら予期できない今、今の仕事、会社、社会、キャリアはどうなるのか。
今世界で最も注目される日本人研究者落合陽一氏と、圧倒的な行動力で時代の最先端を走り続ける堀江貴文氏が、お金、職業、仕事、会社、学校など、今考えられる新たな社会の姿を余すところなく語ります。
ということで、刊行1カ月で7刷、22万部突破のベストセラーになっているそうです。書店に行けば一番目立つところで平置きされていますね。
ちょうど今後の生き方を模索していた最中だったこともあり、僕にはバシッとハマりました。面白いので1時間ぐらいで読了できるはず。
- 今やっている仕事(や勉強)がぜんぜん楽しくない人
- 自分が将来何をしたいかわからないという人
にとっては、新たな気づきがあるんじゃないかなあ。
以下、本書kindle版を読む中でハイライトを引いた箇所を7つ、紹介していきます。
2本書の注目ポイント7選
- 1つの職業にはまるな(落合)
- 遊びに「没頭」しろ(堀江)
- イカれた就活システムから脱出せよ(落合)
- AIはクリエイティブすら模倣する?
- 「君にしかできない」状況を創り出せ(落合)
- 「写経好き」になってはいけない(落合)
- 9年間があっという間に陳腐化する時代(落合)
ちょっと多いですが、一つずつ見ていきましょう!
11つの職業にはまるな(落合)
1つの仕事の専門性を高めるだけでは、つぶしが効きづらくなるともいえる。
好きでやっているのならまだしも、やらされてやっているような職業である場合、その時間の浪費は人生の損失であり、好きなことや楽しいことを突き詰めてニッチトップを目指したほうが人生が楽しくなるのではないかと思う。
テクノロジーの進歩と浸透によって、プロとアマの境目はどんどんなくなっていくと落合氏。
確かに、たとえばGoogle翻訳の精度が上がるたびに「英語力」の必要性に疑問符がついたり、翻訳家不要論が起こったりしますよね。
一点突破でリソースを全振りして他者に圧倒的な「差」をつけられたのは、もはやひと昔前の話になってしまった感もあります。
2遊びに「没頭」しろ(堀江)
…これからは「労働」をしなくても、遊びを極めることでお金が稼げる。
…現代の日本に蔓延している「やりたくないことを仕方なくやること=仕事」という考え方は大きく変わるだろう。
YouTuberやプロブロガーの出現で「好きなことで生きている」人たちのライフスタイルが話題に上がるようになりました。
企業勤め以外の方法で収益を生み出している人が、僕の周りにも割と多くいます(自分も含めて)。
このような「新しい仕事」で成功するための要件は ❶作業にハマること ❷思いを持って毎日発信すること であると堀江氏。
個人的に補足したいのが、好きなことで生きる=努力しなくても良い免罪符、ではないということですね。
雇われずに食っていくなんて、雇われたほうがマシなんじゃないかと思うレベルで大変ですから…。
3イカれた就活システムから脱出せよ(落合)
現行の就活システムもなかなかひどい。
…就活は「他人と違うことがリスクである」なんて幻想を平気で強いてくる。信じなくていいものを信じ込まされる。
僕が国家総合職の官庁訪問でKR省を訪れたときの話。
8月はクールビズ期間ということで、志望者もポロシャツ・チノパンで来て良い旨が明記されていました。真夏の霞が関は死ぬほど暑いので、迷わずポロシャツで行くことに。
しかし、蓋を開けてみると、ポロシャツなんか着ていたのは僕ひとり。他の数十人は全員スーツで、中にはネクタイまで締めている人もいました。
その瞬間、「うわあ…」と思いましたね(笑)。就活って同質化するのが正解なのかなーと。なんだか暗い気持ちになったのを覚えています。
4AIはクリエイティブすら模倣する?
AIが得意とするジャンルの1つが、広告コピーなど言葉を扱う仕事。ビッグデータを分析して作成すれば、ウケるコピーになる確率は高くなる。
…「クリエイティブな仕事はAIに代替されない」というのは、幻想に過ぎないのだ。
少し前に「作曲するAI」とか「小説を書くAI」が話題になりましたね。「創造」でさえ、人間の専売特許ではなくなりつつあるわけです。
ただし、必ずしも悲観する必要はなくて、たとえばユーザーの「体験」にスポットを当てたサービス(イベント等)は大きく発展する可能性があるのだそう。
今後クリエイターの役割は「創る人」から「巻き込む人(運営者)」へとシフトしていくのでしょうね。
5「君にしかできない」状況を創り出せ(落合)
複雑性の高い職業を掛け持ちしている人材は、機械に代えるのが非常に面倒だ。
…職業・職能を考える上で、最終的に「ある市場や経済圏の中で、その人しかできない状況をつくる」ことが重要なのだ。
たとえば落合氏は、教育者・研究者・経営者・メディアアーティストという、ニッチな4つの職業を掛け持ちしています。
…これらの職能を掛け合わせたようなニッチな機械を開発するのはcostlyすぎるので、「それなら落合にやらせておけ」という状況が生まれる。
ここが狙い目なのだと、ホリエモンも『多動力』の中で書いていましたね。「100万分の1のレアな人材」というやつです。
スキルの組み合わせに意外性があればあるほど面白い肩書きが生まれるので、楽しみにながら独自の強みを探していくのが良いですね。
6「写経好き」になってはいけない(落合)
お役所の仕事からはじまり、事務的な仕事はほぼ写経だ。役所に行けば、コピペで済むような自分の住所や名前をなんども書かされる。
…保育の専門学校では、実習で手書きの1500字のレポートを書かされるところもあるらしい。そういった根性と写経が、さらなる非効率を生んでいくのだ。
税関で働いているとき、わざわざ出勤簿に押印していたことを思い出しました(笑)。A3ぐらいの大きな台紙に30日分の日付の枠があって、そこにコツコツとハンコを押していくんですよ。
それだけでも非効率なのに、押し損じると、台紙ごと差し替えてイチから押し直しという…。
未だに「手書きの履歴書しか認めない!」みたいな化石企業もあるようですが、誰も得しない「謎のこだわり」が日本をダメにしているのだと、つくづく思います。
79年間があっという間に陳腐化する時代(落合)
今、私たちはインターネットによって「他人がやったことはすぐに学習でき、コピーができる」環境を手にした。
どれだけ勉強して特殊性のあるスキルを身につけたところで、誰かにすぐに模倣される。…ましてや、資格なんてほとんど無意味な肩書きに陳腐化する。
悲しいことですが、これは現実です。公務員試験等の入社試験ライクな性格を持つ試験はまた別ですが、能力を証明するための「資格」の価値はどんどん下がっていくでしょう。
卑近な例でいうと、今やTOEICなんかは多少のハイスコア(900点程度)ではほとんど評価されづらくなってきているように感じますよね。
まあどんな試験でもそうですが、「攻略法」がインターネット以前の時代に比べて圧倒的に手に入りやすくなっているのが要因でしょう(=コモディティ化)。
今後は、資格とか学歴じゃなくて「アイデンティティ」に直接紐づいた強み以外では勝負しづらくなると予想。つまり、「より人間臭くあれ」ということですね。
以上、僕が本書の中で特に気になった箇所を7つ挙げてみました。
3本書を読むべき人
この本がハマりそうなのは、
- 今やっている仕事(や勉強)がぜんぜん楽しくない人
- 自分が将来何をしたいかわからないという人
- ホリエモンや落合陽一氏が好きな人
でしょうか。
時代の最先端をいく両氏の思考を交互になぞることのできる良著なので、少しでも気になるのであれば手に取ってみることをオススメします。
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