こんにちは、相原 有希です。
僕は大学3〜4年のころ、民間企業の就職活動を経験しましたが、結果は内定ゼロ。全滅でした。
原因は色々あると思いますが、もっとも致命的だったのが「人見知り」です。僕は昔から人と話すのがとにかく苦手で、書類で通っても面接でバタバタと落ちていました。
今回は、当時の僕と同じように「人見知り」で苦労している人にとって救世主となるような本をご紹介します。
タイトルは『人見知りが治るノート』。精神科医の方が書かれている本で、あがり症や引っ込み思案を解消してくれるアドバイスが盛り込まれています。
本書にしたがって練習を積むだけで、翌年の就職活動(国家公務員試験)では面接で無双し、ある区分では1985人中36位(上位2%)の席次で合格。面接では最高評価の「A」を獲得できました。
……本の内容をすべてを紹介することはできませんが、特に重要だと感じる2つのポイントを抜き出して、解説していきます。
はじめに:本書の概要まとめ
1. 著者・反田 克彦さんの略歴(Amazonより)
1957年生まれ。あさなぎクリニック・心療内科院長。順天堂大学医学部を卒業。同大学にて精神科と内科を研修したのち、山梨大学、HANAZONOホスピタルを経て、あさなぎクリニックを開院する。「町のお店屋さんのような心療内科」がモットー。一般診療のかたわら家庭裁判所の嘱託医、山梨大学学校医、企業の産業医などを行い、講演活動も多い。精神科専門医、精神保健指定医、医療観察法判定医。精神神経学会、精神科診療所協会など多くの学会に所属する。
2. ざっくりとしたあらすじ(Amazonより)
人見知りが重くなった状態を、今日では社交不安障害と呼んでいます。会話をしたり、食べているところを見られたり、人と目が合うだけでも、強い不安を感じる状態です。「体」「気持ち」「考え方」「行動」を軌道修正して苦手なことを少しずつ減らしていきましょう。あがり症や引っ込み思案にやさしく効きます。
本書の注目ポイント2選
本書の中で特に注目すべきである2つのポイントについて,もう少し掘り下げます.
- 人見知りは「視線の病」である
- 認知行動療法で、一歩ずつ前進
以下、一つずつ見ていきましょう.
POINT1人見知りは「視線の病」である
本書を読んでもっともタメになったのが、「自分で自分を観察するのをやめよう」という章でした。以下、一部引用します。
人見知りは「視線の病」と言っても良いでしょう。人見知りとそうでない人を分けるのは、視線の方向をどうするかです。
出典:人見知りが治るノート/反田克彦
他人からどう見られているかが気になっている時には、内向き(自分に向かう)の視線になっています。この「自分に向いた注意(意識)」が人見知りの大きな原因です。これはいわゆる自意識過剰の状態です。
出典:人見知りが治るノート/反田克彦
確かに、僕が面接でうまく喋れなかったのは、面接官に「評価されている」という内向きの視線になってしまっていたからです。「よく思われたい」「バカだと思われたくない」そんな風に、自意識過剰になっていたんですね。
人見知りの恐怖は、見られることの恐怖です。ということは、見る側に回れば見られる恐怖はなくなることになります。実にシンプルだとは思いませんか。
出典:人見知りが治るノート/反田克彦
この箇所を読んだとき、「あ、そうか!」と目から鱗が落ちました。自分が「見る側」に回る、という発想がそもそも欠けていたんです。
本書では「見る側(外向き)」の視線を身につけるための訓練方法も紹介されていますが、これがまた面白い。中でも、「心の中で実況中継してみる」というのがすごく効きました。
ここは、カフェです。大きな壁があります。壁には時計があります。周囲には男性が5人、女の人が1人います。隣の男性は大学生くらいでしょうか、イヤフォンをしてスマートフォンの画面を操作しています ……。
出典:人見知りが治るノート/反田克彦
といった風に、心の中で”エア実況”してみるんです。
試しにやってみるとわかりますが、自分の周囲の状況を把握するだけでもかなり落ち着きます。また、他人から「見られている」という意識がいつの間にかどこかに行ってしまって、冷静になります。
もっと詳しい訓練方法が本の中で書かれていますので、気になる方は手に取って読んでみてください!
POINT2認知行動療法で、一歩ずつ前進
本書では、「認知行動療法」というアプローチで、あがり症や引っ込み思案を解消していくことを目的としています。
認知行動療法(CBT)は、今とても注目されている心理療法(カウンセリング)の1つで、「考え方を変えて行動することで、気持ちと体に変化を与える方法」です。
出典:人見知りが治るノート/反田克彦
僕たちが抱えている人見知り、あがり症、引っ込み思案といったものは、長年の「考え方の癖」の蓄積なのだそう。思い込み<常識>とも言えるものです。
認知行動療法にしたがって、発想を変える → 行動を変える → …… というサイクルを繰り返していくことで、自信を持って堂々と振舞うことができるようになります。
ここでは割愛しますが、凝り固まった発想を180°転換するためのヒントがふんだんに盛り込まれていて、ほんとうに勉強になります。
- 人見知りの人は、物事を白か黒かで判断しようとする
- 自分の悪い部分だけが評価の対象になると決め付けている
- 自分は相手の気持ちが読めると思い込んでいる
- 自分は周囲から監視されていると決め付けている
- 相手のほうが自分よりも価値が上であると思い込んでいる ……
上は、人見知りの人が陥りやすい「思考のクセ」です。人と接するのがあまり得意ではない方なら、ほとんど当てはまるのではないでしょうか?
これらの思い込みに具体例を挙げ、丁寧に因数分解し、発想を転換するための助言をしてくれているため、面白いように気持ちが軽くなります。焦らず一歩ずつ前進していくという姿勢が、やさしくて好感が持てますよね!
厄介な人見知りでも、「あ、そういうことか!」という発想の転換だけで、見違えるほど改善します。認知行動療法の入門書である『人見知りが治るノート』を試してみてください。
この記事のまとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。記事の締めくくりとして、本書の2つのポイントをまとめておきます。
- 人見知りは「視線の病」である
- 認知行動療法で、一歩ずつ前進
人見知りや引っ込み思案の原因は、ほとんどの場合「思い込み」です。長年の考え方のクセが常識化してしまって、消極的な行動へと繋がるんですね。
本書で紹介されている認知行動療法というアプローチにしたがって訓練していけば、いつの間にか人見知りが治ってしまいます。
その証拠に、前年の就活で内定が一つも取れなかったコミュ障の僕でも、翌年には面接で最高評価を獲得して上位2%の席次で合格することができました。
効果は保証します! コミュ障、人見知りで悩んでいる方は必読の一冊ですよ。
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