【リーディング】TOEIC985・英検1級のぼくが「英文読解力」を鍛え上げ研ぎ澄ますために行なった全戦略

【リーディング】TOEIC985・英検1級のぼくが「英文読解力」を鍛え上げ研ぎ澄ますために行なった全戦略

日本人の英語学習者が、何よりもまず鍛えなければならないのが「英文読解力」でしょう。英文が正しく読めなければ英語ベースの情報を扱うことが一切できないし、どのような資格試験にも間違いなく「リーディング」のセクションがありますから。要するにそれぐらい重要なんですよね。

今回の記事では、海外にバックグラウンドを持っていない「純ジャパ」のぼくが、TOEIC985・英検1級に独学合格するまでに英語のリーディング力(英文読解力)を向上させた戦略をすべて包み隠さず紹介します。英語学習者の方には有益な内容になると思いますので、続きを読んでみてください!

この記事を書いている人
相原 ユーキ| ブロガー・キュレーター。 前職は国家公務員。 大学ではAUSで1年間留学。 TOEIC985、英検1級、簿記2級、国家総合職合格。

 

英語の「リーディング力」向上には、4つのステップがある

「英語のリーディング能力を上達させたい!」と闇雲に努力するだけでは、徒労に終わってしまう可能性が高いです。いきなり「枝葉」を見るのではなく、まずは一歩引いて「森」を見てみましょう。「リーディング力」高めるには、以下の4つのステップを踏む必要があります。

  1. 英語の文法知識を頭に叩き込む
  2. 英語の語彙力(単語・熟語・イディオム)を仕入れる
  3. 速く、正確に読むためのメソッドを知る
  4. より高度な語彙力、表現力を身につける

各ステップにおいて、ぼくが具体的にどのようなアプローチをおこなってきたのかを詳しく見ていきましょう。

 

STEP 1.
英語の文法知識を頭に叩き込む

「英語はハートだ」とか「文法知識は不要」などという主張も散見されますが、ぼくはそうは思いません。文法(Grammar)というのは、言語の骨組みとなる絶対的なルールなんです。文法知識なしでは英語を正しく読解することは不可能です。この機会に頭に叩き込んでしまいましょう。STEP1は、さらに2つの小さなステップを踏みます。

  1. まずは中学レベルの文法からはじめる
  2. 一歩先に進みたいなら、Grammar in Use

1. まずは中学レベルの文法からはじめる

まずは中学〜高校レベルの文法から、しっかりと復習しましょう。「英語がそこまで得意ではない」という方にぼくがオススメするのが『一億人の英文法』という文法書。堅苦しい文法用語を極力省いた解説が心掛けられていたり、オリジナルのイラストが多用されていたりして、とにかくわかりやすい。初めの一冊には最適だと思います。

 

2. 一歩先に進みたいなら、Grammar in Use

現時点で、ある程度英語力に自身のある方、あるいは「より深いところまで理解したい」という方には『Grammar in Use』という洋書の文法書がオススメ。ぼくは「英語で英語を学ぶ」のが最強だと思っています。日本語を間に挟むと、必ず解釈の「ズレ」が生じてしまいますから。全世界でベストセラーになっている『Grammer in Use』はやはり説得力が段違いで、「あ、そういうことか!」とストンと腹落ちするんですよね。この感覚を味わってみてください。

この本の詳しいレビューはこちら:
TOEIC985、英検1級のぼくがガチでオススメする英語教材・参考書・単語帳3選

 

 

STEP 2.
英語の語彙力(単語・熟語・イディオム)を仕入れる

基礎的な文法知識(=骨格)が身についたあとは、語彙力を高めて肉付けしていきましょう。こんなことを言っては身も蓋もありませんが、単語さえ分かれば何となく解けてしまうような問題もけっこう多いです。語彙力が身につくにつれて視界がクリアになるような感覚を味わうことができるので、腐らず、根気よく学習していきましょう。STEP2は大きく3つに分けて考えていきます。

  1. とりあえず「大学受験レベル」の単語帳を一冊マスターする
  2. プラスアルファで「高地トレーニング用」の単語帳に取り組む
  3. 不明単語に出会うたびにストックしておく

1. とりあえず「大学受験レベル」の単語帳を一冊をマスターする

初めの一冊は、大学受験レベルのもので問題ありません。各社からさまざまな英単語帳が出版されていますが、自分の使いやすいものを選べば大丈夫。

浮気はしないこと

あれこれ中途半端に手を出すのが最も非効率なので、「これ」と決めた一冊を何十周もまわして、味わい尽くすように学習しましょう。どの程度まで網羅すればいいのかというと、「どのページのどの位置に、どんな単語が書いてあるか」が想起できるレベルまでやり込みましょう。頭の中に単語帳をまるまる一冊インストールするようなイメージです。

回転、回転、回転

これは英単語に限らず、あらゆる学習において有効な手段です。初めのうちはさらーっとなぞるようにして読み、次第に深堀していく、というスタイルですね。ポイントは、完璧主義を捨てること。理解が不十分でもぜんぜん問題ないので、さっさと次へ次へと進んでいくのが秘訣です。

自分が覚えやすいようにカスタマイズしていく

ある程度頭に入ってきたら、語義のところに図やイラストを書き込んだり、関連するページを記載したりしながらカスタマイズしていきます。半年も経てば英単語帳はボロボロにくたびれ、愛着が芽生えているはずです。「一冊を読み込む」という大原則を忘れずに、楽しんで継続していきましょう。

定番のオススメ単語帳

ぼくが一番好きな英単語帳。「例文で覚える」というコンセプトが秀逸で、あらゆるシーンで活躍してくれる一冊です。

『Core 1900』は、「長文で覚える」というコンセプト。DUOが合わないと感じた人にはこちらをオススメします。

『シス単』も定番。短めのフレーズ単位で効率よく単語を覚えられるので、こちらもご検討ください。

あまりオススメしない単語帳

ぼくが個人的にあまり好きではないのが、「一語一義」形式で、英語と日本語訳が見開きになっていて、例文や使用例があまりでは豊富ではない単語帳。『ターゲット1900』等がこれに該当します。理由を説明しますね。まず、英単語には大まかに2種類あるんです。

  1. ざっくりと意味さえ取れればオーケーな単語
  2. 自由自在に使いこなす必要がある単語

「英語ー日本語」という反射的な覚え方をしてしまうと、実際に英文を書いたり話したりするとき(=後者の場合)に非常に苦労します。「文章中でどのように使われるのか」「どのような文脈で使われるのか」といったデータが決定的に足りないからです。将来的にアウトプットもガンガンしていくつもりの方には、『DUO』や『Core 1900』、『システム英単語』等の、「チャンク(かたまり)」で覚えられる英単語帳をオススメします。

 

2. プラスアルファで「高地トレーニング用」の単語帳に取り組む

プラスアルファで、語彙力を高めたい場合

上で紹介した「大学受験レベル」の単語帳に収録されている語彙をしっかりマスターするだけでも、TOEIC800点以上取得することは可能です。海外で不自由なく生活することもできるでしょう。しかし、TOEIC900〜あるいは英検1級をめざすのであれば、もう少し難解な単語も覚えておきたいところではあります。人文・社会科学や自然科学といった分野で出てくるような「専門用語」を知らないと歯が立たないような問題も(少なからず)出題されるからです。

オススメは『TOEFLテスト英単語3800』

そんなときに、一体どの単語帳を買えばいいのか。ぼくの経験からオススメできるのが、TOEFL iBT用の単語帳『3800』です。「TOEFL」の名を冠しているものの、TOEICや英検の学習にも有効で、語彙力をブーストさせることができるからです。『3800』では、RANK1からRANK4まで難易度別に単語が分けられていますが、当面はRANK3までカバーできれば十分すぎるほどです。

視界が一気にクリアになり、英語が楽しくなってくる

前述した通り、語彙力が身につくにつれて視界がクリアになるような感覚を味わうことができます。文章が読めるようになれば、自分の成長にも驚くし、何よりも英語がずっと楽しくなります。このブレークスルーを経験する前に挫折してしまう人があまりにも多いのですが、根気よく続ければ必ず報われます。応援しています。

 

3. 不明単語に出会うたびにストックしておく

上記2つは、市販の英単語帳を用いた学習でした。しかし、過去問題や模擬試験等の受験に際して「単語帳でカバーしきれない単語・表現」に出会うことも多々ありますよね。そういう単語を拾わずに放置してしまう人がいますが、これは非常に勿体無い!ぼくは新たに出会った不明単語はEvernoteに書き留めて、随時見返すようにしています。

クラウドに保存できるEvernoteなら、出先でも復習できる

なぜEvernoteなのか。理由はカンタンで、複数の端末からノートにアクセスし、リアルタイムで追記・編集・復習することができるからです。クラウドストレージにデータを蓄積するタイプのメモ帳なら、Evernoteでなくても大丈夫(Microsoftの「One Note」とか)。自宅でラップトップから単語を入力し、出先でスマホから確認する、という感じ。

スクリーンショットで説明

PCのEvernoteアプリの画面。単語のニュアンスを補足するために、Google画像検索で引っ張って来たイメージを埋め込んだりしています。
スマホのEvernoteアプリでチェック。閲覧・編集も楽々おこなえます。

「出会った単語は1つ残さずマスターする!」ぐらいの気概でいきましょう。

 

 

STEP 3.
速く、正確に読むためのメソッドを知る

英文法のルールと語彙力を身に付けるだけで、スピーディかつ正確に英文を読むことができるようになるのでしょうか? 答えはノーです。ぼくも文法知識と単語力を頑張って身に付けましたが、はじめの頃はTOEIC等のリーディングセクションでは時間ギリギリ(あるいは時間オーバー)になることも多かったんですよね。 STEP3では、速く正確に英文を読むための方法を2つ紹介します。

  1. 心の中で「音読」するのをやめる
  2. 背景知識を(日本語でもいいので)身につける

1. 心の中で「音読」するのをやめる

英文を読むのが遅い人の特徴として、「心の中で文章を読み上げてしまっている」ということが挙げられます。心当たりはありましたか? この「脳内読み上げ」こそが、あなたの読解スピードを著しく落としてしまっている元凶なんです。

「脳内読み上げ」の限界

「脳内読み上げ」の致命的な欠点が、「自分が声に出して音読できるスピードが上限になってしまう」という点です。そして、TOEIC900オーバー・英検1級以上をめざす場合、その読解スピードではあまりにも遅すぎるのです。時間が足りなくなって、焦って、ミスを連発する、という悪循環に陥ってしまいます(ぼくもはじめはそうでした)。

文章を「光の情報」として捉え、目に取り込むようにする

I am determined to make a living as a playwright at all costs.

この文章を読むとき、頭の中で「アイ アム ディターミンド トゥー」と声に出してはいけません。単語ごと、あるいはチャンク(かたまり)ごとに捉えて、視覚情報として取り込んでしまいましょう。ぼくがこの文章を読もうとするときは、次のようなプロセスを経ます。

  • I am determined
    あ、何かを決心したんだな
  • to make a living
    生計を立てる
  • as a playwright
    脚本家として、かあ
  • at all costs
    どんな犠牲を払っても、ね。

こんな感じです。厳密に言うと日本語は浮かんでこず、「英語のイメージ」を思い浮かべながら読んでいます。これができるようになると、英文を格段にスピーディに読み進めることが可能になります。サッと読めれば試験時間が余り、その分だけ見直しに充てられます。リーデイングで高得点を取る秘訣は、この「速読術」にあるんです。

  • ポイント
    「返り読み」をやめて、→ の向きに読み進める!!

速読トレーニングに最適なアプリ「Sprint」

「Sprint」というiOSアプリを使えば、効率的に速読トレーニングができます。ぼくも長いこと愛用していますが、本当にオススメですよ。スクリーンショットを載せますので、詳しい使い方を見ていきましょう。

「目」のようなアイコンが特徴的なアプリです。
普通のブラウザアプリ同様、Google検索画面からスタートします。
試しに「BBC」の記事を読んでみることにします。
読みたい記事を選びます。
さて、記事画面まで来ました。画面右上の「READ」ボタンをタップしましょう。
速読モードに遷移。単語が一語ずつ、次から次へと表示されていきます。単語のつづりの「赤字」の部分に視線を固定しましょう。
文章がどんどん続いていきます。「光の情報」として認識し、テンポよく理解していきましょう。
画面右下のボタンをタップすると、読書スピードを調整できます。
「wpm」は、word per minuteの略。現在「1分間に250語」のスピードになっています。

はじめのうちは150wpmぐらいからスタートするのがいいと思います。「Sprint」なら、「脳内読み上げ」をする暇がないぐらい高速で文章が流れていくので、速読トレーニングとして最適ですね。オススメです。

iOSアプリのインストールはこちらから

ちなみに、Android端末をお使いの方はGoogle Play Storeで「Spritz」と検索してみてください。類似のアプリが見つかるはずです。

 

2. 背景知識を(日本語でもいいので)身につける

知っている物事ならスムーズに読める

自分がぜんぜん知らない(詳しくない)分野についてつらつらと書かれた文章を読むのは骨が折れる作業です。しかし、裏を返せば、自分がよく精通している物事に関する英文ならば案外スムーズに読めるということになりますよね。「だったら勉強して詳しくなってしまおう」というのが2つ目のアプローチです。

背景知識のインプットは日本語でもオーケー

では、具体的にどのような知識を仕入れれば良いのでしょうか? 費用対効果を考えるなら、受験予定のある資格試験において出題されやすい分野を狙いましょう。 TOEICならビジネスや経済に関する知識を、英検ならば歴史や偉人伝、科学等の幅広い知識をインプットするのです。あくまでも知識を身につけることがターゲットになるので、細かいことにはこだわらず、日本語でガシガシと理解していきましょう。

具体的な学習方法

特定の分野の知識を仕入れるから言って、わざわざ専門書を買うのは少し大げさすぎるかもしれません。資格試験対策本の「長文問題」のセクションを使いましょう。本番では英文を読むわけですが、ここでは「日本語訳のほうだけ」読み進めていきます。そして、日本語のまま内容をざっくりと理解してしまう。これを繰り返すことで、頭の中に知識のベースができ上がっていきます。こうした知識は心の余裕にも繋がるので、余力のある方は挑戦して見てください。「広く浅く」で問題ありませんので!

 

 

STEP 4.
より高度な語彙力、表現力を身につける

基本的な英文法のルールと単語力が身につき、ある程度の速度と精度で文章が読めるようになれば、ひとまずはオーケーだと思います。この時点で、TOEICでいうと800~900点、英検準1級程度ならサクッと合格できるでしょう。これより先は、個人の意識しだい。TOEIC900点〜あるいは英検1級、TOEFLやIELTSといった難関試験を受けるつもりのある人だけ続きを読んでください。ここでは2つの要素を見ていきます。

  1. 資格試験に特化した学習をすすめる
  2. より自然な英語に触れる

1. 資格試験に特化した学習をすすめる

STEP1, 2をしっかりとマスターした後は、各種資格試験に向けて学習を進めていくのがいいと思います。オススメの順序としては TOEIC → 英検 → TOEFL/IELTS といった感じですね。以下、各資格試験を受験する上で必携すべき単語帳を紹介していきます。

TOEIC

TOEICのためにわざわざ英単語帳を買い足す必要はないとぼくは考えています。上で紹介した「大学受験レベル」の英単語帳を何周も回してマスターして、かつ公式問題集で出会った不明単語を拾っていくだけでもハイスコアが獲得できるので。不安な方は、TOEIC特化型の単語帳を検討してみてください。↓

英検

「英検といえばパス単」と言ってもいいほどの定番。英語・日本語が見開きになっている構成で、学習者のデファクト・スタンダードになっている感もあります。

『英単語大特訓』はぼくがイチオシしている単語帳です。「類義語」ごとにまとめられており、水平・垂直どちらの方向にも英語力を伸ばすことのできる、最高の一冊です。

TOEFL iBT

『3800』も定番ですね。英語・日本語の見開き構成です。単語帳に迷ったら、とりあえずこれを選んでおけば間違いありません。

『5600』は、長文・短文ごと単語を覚えるというコンセプトになっていて、『DUO』や『Core 1900』が好きな人には合うと思います。

IELTS

IELTSの教材は市場にあまり出揃っていないため、この『3500』がいいと思います。イギリス英語に対応している点を除けば、『3800』とほとんど変わらないですね。

 

2. より自然な英語に触れる

海外ドラマや洋画からリアルな表現を盗む

いわゆる英語教材に吹き込まれている音声は、どれもプロのナレーターが吹き込んでいる「お手本」のような英語です。しかし、実際に海外で生活してみて気づいたのですが、普通の会話で話される英語ってかなり聞きづらいんですよね。もっと吃(ども)るし、間延びするし、たどたどしい。

もしも将来的に海外で生活したいと考えているなら、海外ドラマや洋画で「自然な英語の音」に慣れておくことをオススメします。また、イディオムやスラング等の表現も仕入れておくことで、英語レベルを一層洗練させることができるでしょう。『モダンファミリー』というドラマが英語学習に向いているので紹介します。

参考記事:
英検1級の筆者がオススメする海外ドラマ「モダンファミリー」の魅力と英語学習法

海外のサイトやニュースから洗練された表現を盗む

オンライン上には、お金を払わずとも英語が学べるコンテンツが意外とたくさんあるんです。スマホやタブレット、ラップトップから気軽にアクセスしてみてください。リアルな英語を身につけらえるコンテンツに出会えるはずです。

参考記事:
【保存版】英語学習者なら今すぐブックマークするべき海外サイト・ブログ15選

 

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。今回は、純ジャパのぼくがTOEIC985・英検1級独学合格を達成するまでに「英文読解力(リーディング力)」を向上させた全戦略を包み隠さず紹介しました。

英語学習にゴールはありません。ぼくも「教える」なんて立場ではなくて、英語学習者の一人として日々精進していこうと思います。この記事が少しでも有益なものになれば幸いです。

次はこの記事をどうぞ:
TOEIC985、英検1級のぼくがガチでオススメする英語教材・参考書・単語帳3選

 

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