【スピーキング】純ジャパのぼくが「帰国子女」に間違われるほどに英語の発音を改善させた全戦略

【スピーキング】純ジャパのぼくが「帰国子女」に間違われるほどに英語の発音を改善させた全戦略

日本人の英語学習者にとって、最も高い壁となるのが「英語のスピーキング」でしょう。ぼくたちが普段使っている日本語と英語では、使う筋肉も違えば、音の響かせ方も違う。そもそも、頭の中で考えた英文をスラスラと口から出すのだって簡単なことではありません。

今回の記事では、海外にバックグラウンドを持っていない「純ジャパ」のぼくが、帰国子女に間違われるまでに英語のスピーキング力(発音)を改善させた戦略をすべて包み隠さず紹介します。英語を話す機会が多い方には特に有益な内容になると思いますので、続きを読んでみてください!

この記事を書いている人
相原 ユーキ| ブロガー・キュレーター。 前職は国家公務員。 大学ではAUSで1年間留学。 TOEIC985、英検1級、簿記2級、国家総合職合格。

 

 

英語の「スピーキング力」向上には、3つのステップがある

「英語のスピーキング力を上達させたい!」と闇雲に努力するだけでは、徒労に終わってしまう可能性が高いです。いきなり「枝葉」を見るのではなく、まずは一歩引いて「森」を見てみましょう。「スピーキング力」高めるには、以下の3つのステップを踏む必要があります。

  1. 英語を正しく発音できるように練習する
  2. 英文がスムーズに出てくるように練習する
  3. より高度な語彙力、表現力を身につける

各ステップにおいて、ぼくが具体的にどのようなアプローチをおこなってきたのかを詳しく見ていきましょう。

 

STEP 1.
英語を正しく発音できるように練習する

「英語を正しく発音する」とはどういうことでしょうか? ここでは2つの要素を挙げて、対策を考えていきます。

  1. 正しい発音(口、舌)
  2. 正しい発声(喉、胸、腹)

1. 正しい発音(口先、舌)

英単語を発音記号どおり正しく発音できること。そして文章中において音の連鎖や脱落を正しく行えること。これらをマスターすることがスタートラインです。一にも二にも、発音記号と仲良くなることが近道になるので、毛嫌いせずに取り組みましょう。

発音記号をマスターする

まず留意しなければならないのが、英単語の読み方を「カタカナ」で置き換えることは絶対に不可能であるということ。これは鉄則です!日本語には存在しない音とかありますからね、英語には。

さて、英語の正しい読み方を「英語で」記号化してくれているのが発音記号(Phonetic Symbol)です。ググればいくらでも出てくるので、こちらをまるっと暗記してしまいましょう。

独学で習得する自身のある人、あるいは無料で済ませたい人は、電子辞書やアプリケーション等で「ネイティブの音」を聴きながらひたすら模倣する、というのがオススメです。今やあらゆるツールがネット上に転がっていて、自力でもある程度まで到達することはぜんぜん可能なので。

ただし、英語の発音はスポーツと似ている部分があって、コツを掴むのに苦労する場合もあります。「舌を持ち上げる」とか「口をすぼめる」といったように口腔内の筋肉を巧みにコントロールする必要があるので。そんな時に役立つのが「教本」つまりテキストなんですね。『英語耳』というテキストがわかりやすかったので、紹介しておきます。適宜使用してみてください。

音の連鎖(リエゾン)や脱落のルールを知る

自然な英語を話す上で重要になってくるのが、音の連鎖(リエゾン)や音の脱落です。英語では、単語は一語一語きちんと律儀に発音されないことが多いんですよね。隣接する音と音が繋がったり(リエゾン)、繋ぎ目の音が脱落したりします。このルールを守るだけで英語レベルが格段に上がるので、是非ともマスターしたいですね。

ここで、リエゾンの具体例を一つあげます。例えば、“Show me how to get it” という文章は、カタカナでは「ショウ ミー ハウ トゥー ゲット イット」となりますが、当然のことながらこれではネイティブスピーカーにはまったく通じません。正しく発音するなら、「shou me hæodə geddit」となります。音どうしが繋がっているのがわかりますよね。

一見複雑に感じますが、リエゾンや脱落には一定のルールがあるので、一度しっかりと学んでしまうことをオススメします。『American Accent Training』という海外の教本は、説明も丁寧で、具体例も豊富なのでかなりの練習量を確保できるでしょう。

アクセントとイントネーションを身につける

日本語は、音の高低(抑揚)のないフラットな言語だと言われています。対して、英語では音の強弱やアップダウンが激しく、まるで歌っているかのように話されるのが特徴。より「英語らしく」話すには、アクセントとイントネーションも意識しなければなりません。

↑ 上で紹介した『American Accent Training』の中に、ゴムバンドを引っ張ったりしながら抑揚をつけるトレーニングが収録されているので、試してみてください。体で覚えられるという点で、非常にユニークなメソッドですよ。

 

2. 正しい発声(喉、胸、腹)

英語らしい「響き」で発声できること。これは盲点で見落とされがちなんですが、非常に重要な要素なのでここで強調しておきます。ぼくもそうでしたが「何となく発音をガンバっているけど、ぜんぜん英語っぽくない」という人がほとんど。これを改善するには、深く響く発声を手に入れる必要があるんです。

腹式呼吸を習得する

英語を話すには、大量の空気(息)を使います。日本語と比べて「子音」が圧倒的に強いのがその理由ですね。たくさんの空気を効率よく出し入れするには、腹式呼吸という呼吸法を身につける必要があります。練習方法はググれば出てきますが、ここではぼくがオススメするものを一つ紹介しますね。

仰向けに寝転がって、歯の隙間からスーーーーッと息を出し続けます。限界まで空気を出したら、息を吸います。このとき「息を吸おう!」と意識するのではなく、自然と空気が入ってくるのを待つだけでオーケーです。これを10回 × 3セット、毎日行うだけで呼吸のコントロールがだいぶ上達するはずです。

※身体や喉は締め付けず、リラックスさせます
※丹田(おへその下)と腰に意識をやると呼吸が安定します

「英語喉」を開発する

英語ネイティブスピーカーと日本人では、声の「深さ」と「響き」に圧倒的な差があります。海外の役者さんとかの声って「地を這うような重低音」で、ものすごく響くじゃないですか。口先英語を卒業して、英語の「喉」の使い方を習得しないと、「英語らしい英語」がいつまでたっても話せるようにならないんですね。

この文脈でぼくがオススメするのが『英語喉』という発音教本。市販されている中では非常に珍しい、「喉」のトレーニングにフォーカスした一冊です。ぼくはこの本を購入して集中して取り組んだところ、英語らしく低く響くようになりました。成長の証として、『英語喉』で練習する前と後の音源をアップします(イヤフォン環境で聞いてみてください)。

2月22日(水):


4月2日(日):

参考記事:
『英語喉』でネイティブ発音を目指すために、録音した音源を残しておく【随時更新】

 

補足:発音の学習に「ボイスレコーダー」は必須!

英語の発音を矯正・改善する上で、絶対に必要になってくるのが「録音」という作業です。自分が発した声って骨伝導をしたり体腔内で響いたりするせいで、実際の声とは違うように耳に入ってくるんですよ。だから、本当の意味で自分の声を聞くことはできないし、聞こえなければ矯正もできないというわけです。自分で自分の声を聞くことに嫌悪感を覚える人も多いですが、ボイスレコーダーで発音を録音して、現実と向き合ってトレーニングしていきましょう。

スマホのボイスレコーダーについて

スマートフォンには録音機能を持つアプリケーションがあります。「じゃあスマホでいいじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、ぼくは敢えてボイスレコーダーを買うことを薦めています。理由は、後ほど説明する「シャドーイング」という練習方法に関係します。

シャドーイング中は、スマホから流れてくる英語音声を、イヤフォンを通じて聞きながら、少し遅れて真似をして発音することになります。ボイスレコーダーは自分の発音だけを録音するのに使用します。スマホから音声を流す以上、録音アプリは使えなくなってしまうので、きちんとしたボイスレコーダーを別途用意するのが望ましい、というわけです。

オススメはSONYのスティック型ICレコーダー

オススメの機種は、ぼく自身も2年以上愛用しているSONYのレコーダー。価格は1万5000円ほどで他社製品よりは若干高価ですが、薄さ約7.4mm、重さ約29gとスリムでコンパクト。16GBのフラッシュメモリ搭載で、長時間録音にも耐えうるほどのハイスペックモデルなので長く使えると思います。英語の発音が劇的に改善することを考えれば、かなり安い部類の投資だと思いますよ。

 

 

STEP 2.
英文がスムーズに口から出てくるように練習する

英語を正しく発音・発声できるようになったとしても、口から英文がスラスラと出てこなければ「話せる」ということにはなりません。STEP1はあくまでも下ごしらえ。ここからが本番です。STEP2は大きく2つに分けて考えましょう。

  1. 英文法・単語をインプットする
  2. 実際にアウトプットする

1. 英文法・単語をインプットする

「英語はハートだ」とか「文法知識は不要」などという主張も散見されますが、ぼくはそうは思いません。文法(Grammar)というのは、言語の骨組みとなる絶対的なルールなんです。文法知識なしでは英語を正しく伝えることは不可能です。

まずは中学レベルからはじめる

とは言え、中学〜高校レベルの文法で十分戦えるので、しっかりと復習しましょう。「英語がそこまで得意ではない」という方にぼくがオススメするのが『一億人の英文法』という文法書。堅苦しい文法用語を極力省いた解説が心掛けられていたり、オリジナルのイラストが多用されていたりして、とにかくわかりやすい。初めの一冊には最適だと思います。

一歩先に進みたいなら、Grammar in Use

現時点で、ある程度英語力に自身のある方、より深くまで理解したい方には『Grammar in Use』という洋書の文法書がオススメ。ぼくは「英語で英語を学ぶ」のが最強だと思っています。日本語を間に挟むと、必ず解釈の「ズレ」が生じてしまいますから。全世界でベストセラーになっている『Grammer in Use』はやはり説得力が段違いで、「あ、そういうことか!」とストンと腹落ちするんですよね。この感覚を味わってみてください。

英単語はとりあえず一冊をマスターする

文法と単語を切り離すことはできません。文法という骨格の上に、単語という肉を付けていくようなイメージですね。英単語帳は自分の使いやすいものを選べば大丈夫。あれこれ中途半端に手を出すのが最も非効率なので、「これ」と決めた一冊を何十周もまわして、味わい尽くすように学習しましょう。

 

2. 実際にアウトプットする

シャドーイングで「自然な英語」をインストールする

STEP1で練習した、発音・リエゾン・脱落・アクセント・イントネーション。これらすべてを意識しながらいきなりアウトプットするのはさすがに難しいです。頭の中でどうしても「カタカナ」がちらついてしまい、日本語風の英語になってしまうかもしれません。そこで、ぼくが強くオススメするのが「シャドーイング」という練習方法です。シャドーイングとは、以下のような練習方法です:

シャドーイングとは、(イヤホンなどで)音声を聴いた後、shadow(影)のように少しだけ遅れて復唱する学習方法。頭で考えずに聞こえた音をそのまま口から出すのがポイント。自然な発音、イントネーション、アクセントが身につきます。

ポイントは、ネイティブの音声を「徹底的に真似する」こと。聞こえた音を、聞こえたまま模倣しましょう。頭で考えずに、耳と口を直結させるイメージです。参考までに、ぼくが実際にシャドーイングしている様子を、mp3の音源にしてアップロードしておきます。↓

※シャドーイングでは「覚えよう」とはしません。覚えてしまうと、自分の声が音声を追い越してしまったりする。こうなるとシャドーイングの効果はほとんどありませんので、要注意!

『瞬間英作文』で頭の中に英語回路を作る

さて、いよいよ自分で文章を考えてアウトプットする段階まできました。ぼくもそうでしたが、長くて複雑な文章をいきなりスムーズに話すのはかなり難しいんですよね。頭の中であれこれこねくり回すとスピードも落ちるし、単純なミスもします。”You is” みたいな。まずは、中学レベルの簡単な英文を使って頭の中に英語の回路を作り上げて、次第にレベルを上げていくという練習方法が望ましいでしょう。

そのファーストステップとしてぼくがオススメするのが『瞬間英作文』。簡単な英文をスピーディーに大量に作っていくというコンセプトのもと、文型ごとに豊富な練習量をこなすことができます。「中学レベルなんて」と思うかもしれませんが、はじめのうちは「He likes dogs」だってスムーズに出てこなかったりするんですよ。この本で特訓を積むうちに、関係代名詞を使った複雑な文章なんかもスラスラと喋れるようになるので、かなり高い効果が期待できます。

英作文ではなく、英「借」文

英文を一から作っていくのは難しいし、時間がかかりすぎる。ネイティブとの会話では確実に置いていかれてしまうんですよね。そこで、既存の表現の一部を改変してアウトプットする「英借文」という考え方が非常に役に立ちます。シーンに応じて予めストックした文章の「一部」だけを改変してアウトプットすれば、大幅に省エネできるのでオススメです。ぼく自身 DUO を10年ぐらい使用していますが、日常英会話やビジネス英会話において「発信しよう!」と思ったときは、頭の中にある DUO の例文を拝借しています。

たとえば SECTION 28 にこんな例文があります。

“I am determined to make a living as a playwright at all costs.” (私はどんな犠牲を払ってでも、脚本家で食べていくと心に決めている。)

これを頭のなかから引っ張り出してきて、a playwright の部分だけ変えたり。

“I am determined to make a living as a USCPA (United States Certified Public Accountant) at all costs.” (私は—米国公認会計士で食べていくと心に—)

DUO では560もの優れた例文を効率的にインプットできるので、これを上手いこと切り貼りするだけで思ったことは何でも喋れるようになっちゃいます。DUOは本当に一生モノの単語帳なので、是非とも手に取ってみてください。

※復習用CDは絶対に必要なので、お忘れなく!

オンライン英会話で英語を「日常化」する

さて、個人でおこなうトレーニングは一通り終了しました。いよいよ実践。ネイティブスピーカーを相手に英語力を試してみましょう。自宅から一歩も出ずにスピーキング力をブーストさせるのにオススメなのが、1日たった200円弱で25分のレッスンを毎日受けられるオンライン英会話サービス。

ぼくも愛用していて、英検1級にも一発で合格することができました。以下の記事で詳しくレビューしているので、チェックしてみてください。

次はこの記事をどうぞ:
【無料体験レッスン付】おすすめオンライン英会話|優良サービス9校、徹底比較まとめ【毎日25分】

 

 

STEP 3.
より高度な語彙力、表現力を身につける

英語が正しく発音できて、簡単な文章であればストレスなく口から出てくる。正直、このレベルまで達すればバイリンガルを名乗っても問題ないとぼくは思っています。これより先は本人の意識しだいでしょう。ちなみにぼくの究極目標は「ネイティブスピーカーのスピーキングレベルに到達する」というものなので、これからも英語学習を継続していくつもりです。

ここでは2つの要素を見ていきます。

  1. 資格試験に特化した学習をすすめる
  2. より自然な英語に触れる

1. 資格試験に特化した学習をすすめる

STEP1, 2をしっかりとマスターした後は、各種資格試験に向けて学習を進めていくのがいいと思います。オススメの順序としては TOEIC → 英検 → TOEFL/IELTS といった感じですね。以下、各資格試験を受験する上で必携すべき単語帳を紹介していきます。

TOEIC

ぼくが一番好きな英単語帳。「例文で覚える」というコンセプトが秀逸で、あらゆるシーンで活躍してくれる一冊です。

『Core 1900』は、「長文で覚える」というコンセプト。DUOが合わないと感じた人にはこちらをオススメします。

英検

「英検といえばパス単」と言ってもいいほどの定番。英語・日本語が見開きになっている構成で、学習者のデファクト・スタンダードになっている感もあります。

『英単語大特訓』はぼくがイチオシしている単語帳です。「類義語」ごとにまとめられており、水平・垂直どちらの方向にも英語力を伸ばすことのできる、最高の一冊です。

TOEFL iBT

『3800』も定番ですね。英語・日本語の見開き構成です。単語帳に迷ったら、とりあえずこれを選んでおけば間違いありません。

『5600』は、長文・短文ごと単語を覚えるというコンセプトになっていて、『DUO』や『Core 1900』が好きな人には合うと思います。

IELTS

IELTSの教材は市場にあまり出揃っていないため、この『3500』がいいと思います。イギリス英語に対応している点を除けば、『3800』とほとんど変わらないですね。

 

2. より自然な英語に触れる

海外ドラマや洋画からリアルな表現を盗む

いわゆる英語教材に吹き込まれている音声は、どれもプロのナレーターが吹き込んでいる「お手本」のような英語です。しかし、実際に海外で生活してみて気づいたのですが、普通の会話で話される英語ってかなり聞きづらいんですよね。もっと吃(ども)るし、間延びするし、たどたどしい。

もしも将来的に海外で生活したいと考えているなら、海外ドラマや洋画で「自然な英語の音」に慣れておくことをオススメします。また、イディオムやスラング等の表現も仕入れておくことで、英語レベルを一層洗練させることができるでしょう。『モダンファミリー』というドラマが英語学習に向いているので紹介します。

参考記事:
英検1級の筆者がオススメする海外ドラマ「モダンファミリー」の魅力と英語学習法

海外のサイトやニュースから洗練された表現を盗む

オンライン上には、お金を払わずとも英語が学べるコンテンツが意外とたくさんあるんです。スマホやタブレット、ラップトップから気軽にアクセスしてみてください。リアルな英語を身につけらえるコンテンツに出会えるはずです。

参考記事:
【保存版】英語学習者なら今すぐブックマークするべき海外サイト・ブログ15選

 

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。今回は、純ジャパのぼくが「帰国子女」と間違われるぐらいまでに英語の発音を改善するためにおこなってきたすべてのアプローチを包み隠さず紹介しました。

英語学習にゴールはありません。ぼくも「教える」なんて立場ではなくて、英語学習者の一人として日々精進していこうと思います。この記事が少しでも有益なものになれば幸いです。

次はこの記事をどうぞ:
TOEIC985、英検1級のぼくがガチでオススメする英語教材・参考書・単語帳3選

 

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