Ads by Google

会計の学習をはじめたばかりの人が最初にぶつかる壁が「勘定科目」の暗記です。

  • 現金
  • 売上
  • 仕入
  • 買掛金
  • 未払金…

⬆︎勘定科目の一例

そして、こうした一つ一つの科目は「資産」「負債」「収益」「費用」…といったいくつかのカテゴリに属するのですが、どれがどれだか覚えるのが大変なんですよね。

根気よく仕訳をきっていればそのうち覚えますが、もっと効率よく頭に入れる方法はないものかと考えていました。

 

今回の記事では、会計(簿記)初心者が苦手な 「勘定科目のカテゴリ分け」をサクッと攻略する方法をご紹介します。

一番面倒くさい部分をクリアして、簿記の世界に飛び込んでいきましょう。

 

この記事を書いている人
相原 ユーキ| TABI LABO編集・ライター。 前職は国家公務員。 大学ではAUSで1年間留学。 TOEIC985、英検1級、簿記2級、国家総合職合格。

 

 

覚えるべきボックスはたった2つ!

  1. 貸借対照表 (B/S)
  2. 損益計算書 (I/S)

 

まずは2つだけ覚えましょう。BSIS

(日本語は長くて大変なので、ぼくは英語で覚えました)

 

① 貸借対照表 (B/S : Balance Sheet)

貸借対照表とは、会社の健康状態をあらわすもの。

会社にどれだけの財産があるかを伝えるためのフォームです。

左側には資産 (Asset)

右側には負債 (Liability)純資産 (Capital)

 

A = L + C で、左右は必ず一致 (balance) します。

e.g.) 財産が400万円あっても、借金が300万円もあれば、ピュアな財産はたった100万円ですよね!

 

② 損益計算書 (I/S : Income Statement)

損益計算書とは、会社の一年間のパフォーマンスをあらわすもの。

どれだけ儲けたかを伝えるためのフォームです。

※ UK では P/L : Profit and Loss Statement と呼ぶみたいですね。

左側には費用 (Expense) と純資産 (Capital)

右側には収益 (Revenue)

 

C + E = R で、左右は必ず一致 (balance) します。

e.g.) 1000万円売り上げたとしても、費用が800万円かかっていれば、ピュアな儲けは200万円ですよね!

 

 

2つのボックスは合体します!

BS と IS はそれぞれ異なる役目を持っていますが、合体します。

IS の 収益 (R) から 費用 (E) を引いた部分(=ピュアな儲け)は「利益剰余金」として、 BS の 純資産 (C) に足されます。

出典:これならわかる!「國貞克則の使える会計勉強法」

 

…が、そんなことは後々覚えれば大丈夫。

とりあえず、BS と IS は完全に独立しておらず、相互につながっている ということだけ押さえておきましょう。

 

 

貸借対照表 (B/S) 所属のカテゴリ

資産 (Asset) グループ

資産とは、持っていると嬉しいもの

現金」や「預金」、「有価証券」はイメージしやすいですね。

他にも、「備品」や「車両」、「建物」、「土地」なんかも資産に入ります。お金に変えられる価値があるので、これらも財産なんです。

また、将来的にお金が増える “権利” もここに含まれます。ツケで売ったときのお金「売掛金」や「受取手形」など。

 

負債 (Liability) グループ

負債とは、できれば持っていたくないもの

お金を借りたときの「借入金」はピンときますよね。

また、将来的にお金が減る “義務 obligation” もここに含まれます。ツケで買ったときの「買掛金」や「支払手形」など。

 

純資産 (Capital) グループ

純資産とは、会社の核になるお金のこと。

とりあえずは「資本金」がここに入るということを覚えておけば大丈夫です。

 

 

損益計算書 (I/S) 所属のカテゴリ

収益 (Revenue) グループ

収益とは、ざっくり言うと嬉しいお金の「動き」のこと。

代表的なのが「売上」です。

また、何かを売ったときに出た利益「売却益」もここ。”益” という漢字が入っているので覚えやすいですね。

利息を受け取った場合の「受取利息」も 収益に入るので注意。

 

収益と資産を混同してしまう人も多いと思います。

 

どちらもプラスのイメージなので。

簡単にいうと、収益は

  • 資産を増やす原因となるお金の動き
  • 負債を減らす原因となるお金の動き

です。

e.g.) 売上(収益)は、現金(資産)を増やしますよね!

IS の科目は、「お金(財産)そのもの」というよりは「お金の動き」と理解するのがいいでしょう。

 

費用 (Expense) グループ

費用とは、コストのこと。

一番身近なのは「仕入」。商品は一旦仕入れてから売るので、費用にカウントします。

他には何かの取引をしたときにでた損失「売却損」もここ。ものを売ろうとしたけど、買ったときよりも市場価値が下がっていて損が出た、みたいなやつ。

また、「交通費」など “費”という漢字がつくものも費用です。

利息を支払ったときの「支払利息」も 費用です。

 

費用と負債を混同する人も多いでしょう。

 

どちらもネガティブなイメージなので。

簡単に言うと「費用」は

  • 資産を減らす原因となるお金の動き
  • 負債を増やす原因となるお金の動き

です。

e.g.) 商品を仕入れる(費用)と、現金(資産)が減ります。


Ads by Google

 

貸方(かしかた)、借方(かりかた)って何?

言い忘れていましたが、簿記には 左側を『借方』右側を『貸方』と呼ぶルールがあります。

…が、別にそんなこと無理して覚えなくても大丈夫です。

その勘定科目が左側にくるのか、右側にくるのかさえ分かっていれば問題なく仕訳が切れるからです。

左か右かは、BS と IS のボックスを覚えれば自然と理解できます。

BS : A = L + C

イコールを境に、資産 (A) は左側、負債 (L) と 純資産 (C) は右側。

 

IS : C + E = R

イコールを境に、純資産にいく部分 (C) と 費用 (E) は左側、収益 (R) は右側。

 

 

ただ、簿記の講義等で「借方に〜」「貸方に〜」と説明されることもあるので、不安な人はなんとなく覚えておくのもいいでしょう。

すごく覚えやすい画像をみつけたので、参考までに。

 

 

ホームとアウェイという概念

勘定科目には、それぞれ「ホーム」と「アウェイ」があります。

簡単に言うと、上でお話しした「左か、右か」というやつです。

BS では、資産 (A) は左側、負債 (L) と純資産 (C) は右側。

IS では、 純資産へいくピュアな儲け (C) と 費用 (E) 左側、収益 (R) は右側。

 

これが、それぞれのホームグラウンドです。

 

ホームだからすごくしっくりくる、というそんなイメージ。

➡︎だから、取引によって増えた場合は、ホームグラウンド側で仕訳を切ります。いきいきとプレイできます。

➡︎逆に減った場合は、アウェイ側で仕訳を切ります。アウェイなのでプレッシャーに圧倒されます。

 

具体的な例をみてみましょう

商品 1,000円 を現金で仕入れたとします。

登場する勘定科目は「仕入(費用)」と「現金(資産)」の2つ。

実際の仕訳はこうなります。

仕 入 1,000  /  現 金 1,000

 

今回の取引で「 仕入(費用)」は増えたので、ホームグラウンド左側

逆に 「現金(資産)」は減りました。だから、アウェイグラウンド右側

仕訳はこれで完了です!

 

もうひとつ例をみてみます

商品 2,000円を売上げ、1,000円は現金で、残り1,000円は掛けで受け取ることにしました。

登場する科目は「売上(収益)」「現金(資産)」「売掛金(資産)」の3つ。

仕訳はこうなります。

現 金  1,000   /   売 上  2,000
売掛金  1,000

 

今回の取引で、まず「売上(収益)」が増えました。だから、ホームグラウンド右側

代金の受け取り方として、「現金(資産)」が増えたので、ホームグラウンド左側

また、後々お金を受け取る “権利” である「売掛金(資産)」も手に入れたので、ホームグラウンド左側

これで仕訳が完了です。意外と簡単でしょう?

 

このように、一回の取引で左と右でピッタリと収まるようになっているんです。

「簿記はパズルだ」と言われる所以ですね!

 

 

まとめ : 4つのステップで勘定科目は完璧!

① まずは2つの大きなボックス B/SI/S があるということ覚えます

② B/S には 資産 (A)、負債 (L)、純資産 (C)。I/S には ピュアな利益 (C’)、費用 (E)、収益 (R) があるということを覚えます。

③ ボックスの形を、右左を区別しながら覚えます。

④ 資産 (A)、負債 (L)、純資産 (C)、費用 (E)、収益 (R) に何が含まれるのかを覚えます。

覚えるさいの「イメージの仕方(記憶のフック)」は、記事中で紹介していますので今一度ご確認ください。

 

もっとマクロな話はこちら。


Ads by Google