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どうも、元ニート国家公務員ブロガーの kobo です。

 

「サンクコスト(sunk cost)」って聞いたことありますか?

すごーく簡単にいうと

すでに支払ってしまっていて取り戻すことのできない費用

 

サンクコストは、将来の行動を決めるときには無視すべきだと経済学者は考えています。

 

  • 具体的にどんな費用がサンクコストに当たるのか。
  • なぜサンクコストは意思決定において無視すべきなのか。

 

今回の記事では「クルーグマン ミクロ経済学」を参考にしながら、この辺りのお話をしていきます。

 

見捨てるべきコストを見極めて過去を水に流すことで、より正しい意思決定が行えます。未来がずっと明るくなりますよ。

それではいきましょう。

 

この記事を書いている人
相原 ユーキ| TABI LABO編集・ライター。 前職は国家公務員。 大学ではAUSで1年間留学。 TOEIC985、英検1級、簿記2級、国家総合職合格。

 

 

サンクコストがわかる事例

壊れたブレーキの例

・自動車を買ってから数年経っていて、この車のブレーキパッドを250ドルかけて交換したばかりだとする。さてここでブレーキ全体が壊れて、交換したばかりのブレーキパッドもひっくるめて取り替えなくてはならなくなったとしよう。ブレーキ全体の交換にはさらに1500ドルの費用がかかる。

・もう1つの選択肢はその車を売って、それと同程度の、でもブレーキは壊れていない車を買うことだ。それには追加の費用として1600ドルかかる。

どうすべきか?ブレーキを修理すべきか、それとも別の車に買い換えるべきだろうか。

 

多くの人が考えがちなこと

結論
車を買い換えるべき。

理由
交換したばかりのブレーキパッドが250ドル。ブレーキ全体の交換費用が1500ドル。合計1750ドル。

車を買え換えても1600ドルしかかからず、こちらのほうが安いから。

 

これは、経済学的には間違い

感覚的には正しそうだけど、経済学的には間違っています。それはなぜか。ここで「サンクコスト」の概念が出てくるわけです。

ブレーキパッドの出費250ドルはすでに支払ってしまっており、戻ってこない。戻ってこないのだから、この費用は無視すべき。将来の費用や便益にはなんら影響を及ぼさない。

-> 車を修理するか、買い換えるかの判断には影響を与えない。だから、1500ドルを払ってブレーキを交換する方が賢い。

経済学ではこういう考え方をするんです。

 

心理学的には抵抗がある?

それでも、「何か損をした気がする」と思う人は多いと思います。

ただ、それはあくまで感覚値。実際には損はしていないのです。

 

事前に知っていたら?

仮に、ブレーキパッドの交換費用250ドルをまだ支払っていなかったとします。この段階で、車の修理費用としてトータル1750ドルかかると知っていたなら、それは考慮に入れられるべき。1600ドル払って、車ごと買い換えるのが正しい判断になります。

 

 

サンクコストの理解度チェック

問題

01.

アイスクリーム屋を始めると決めて、そのためにアイスクリーム販売用の中古のトラックを8000ドルですでに購入しているとしよう。ところが今になって思い直してやめるとする。次の場合、サンクコストはどれぐらいになるか?

a. トラックを売り払うことはできない場合
b. トラックを売ることはできるが、半値でしか売れない場合

02.

すでに2年間ほど医学部に通っていたが、突然、音楽家になったほうが幸せではないかと思い始めたとしよう。次の主張のうちどれが正しく、どれが正しくないか答えなさい。

a. すでに投入してしまった時間とお金のことを考えると、途中でやめることはできない
b. 最初にそう思いついていれば医学部には進んでいなかっただろう。だから今すぐに医学部をやめることにする
c. 2年間を無駄にしてしまった。しかし忘れよう。そして今から新しいことを始めよう
d. いまやめてしまうと両親が激怒するから医学部をやめない

 

解答

01.

a. サンクコストは8000ドル。トラック購入に充てた8000ドルを取り戻すことができないから
b. サンクコストは4000ドル。トラック購入に充てた8000ドルのうち50%は取り戻すことができるから

02.

a. 正しくない。すでに投入してしまったお金はサンクコストだから
b. 正しくない。2年前にやっておくべきだったことは今何をすべきかを決めるのに影響を及ぼさないから
c. 正しい。サンクコストは今やるべきことに影響を及ぼさないことを正しく認識しているから
d. 両親を心配させたくないということならば、正しい。けれども両親の考え方は合理的ではない。というのも、使ってしまった時間はサンクコストだということを認識していないから

どうですか?サンクコストの概念がわかるようになりましたか?

 


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サンクコストを知るとなぜ未来が明るくなるのか

過去にとらわれずに済むから

昔の失敗は、これから先の未来には関係ありません。どれだけ無駄な出費をしたとしても、それはすでにサンク(沈没)しているのだから。

きっぱり忘れて、将来のことだけを考えましょう。大切なのは「今どういう判断をし、どういう行動をとるのか」です。

あなたの未来は、あなたが思っているよりは明るいのです。

 

正しい意思決定が行えるから

「医学部」の例でもありましたが「これだけ◯◯してしまったんだから、今やめたら無駄になる」という考え方。こんな風に考える人ってすごく多いんじゃないかなと思う。

だから、惰性で何となく続けてしまう。それって、経済学的にみたらぜんぜん合理的じゃないんです。

「何か違う!」と気付いたのなら、すっぱり辞めちゃえばいいと思いますよ。過去に引きずられて何かを選択するのは今日限りでやめましょう!

 


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