『古代への情熱』のシュリーマンに学ぶ!究極の外国語習得メソッド


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ハインリヒ・シュリーマンという人物を知っていますか?

schliemann

 

どうも、元ニート国家公務員ブロガーの kobo です。

シュリーマンはドイツ出身の考古学者・実業家で、著書に「古代への情熱」があります。幼少期に聞かされたギリシア神話に登場する伝説の都市「トロイア」。彼はこの都市が実在するに違いないと考えました。そして40代でトロイアを実際に発掘します。半生にわたり情熱を燃やし続けたシュリーマンの生きざまからは多くを学ぶことができます。

このような考古学者としての一面の他に、意外かもしれませんが、彼の類稀なる語学力に言及されることがあります。母国語ドイツ語のほか、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語、ポーランド語、イタリア語…とおよそ18の言語を自在に操っていたそう。すごすぎる。

シュリーマンは語学の「天才」だったのでしょうか?ずば抜けたセンスを持っていたことは疑いようもありませんが、彼の学習法じたいは血の通った「正攻法」でした。この記事では、彼が18もの外国語を習得したメソッドを紹介していきます。

 

この記事を書いている人
相原 ユーキ| TABI LABO編集・ライター。 前職は国家公務員。 大学ではAUSで1年間留学。 TOEIC985、英検1級、簿記2級、国家総合職合格。

 

 

英語

「かんたんな方法」

私はあらゆる言語の習得を容易にする一方法を発見した。このかんたんな方法とはまずつぎのことにある。

  1. 非常に多く音読すること
  2. 決して翻訳しないこと
  3. 毎日一時間をあてること
  4. つねに興味ある対象について作文を書くこと
  5. これを教師の指導によって訂正すること
  6. 前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗唱することである。

この6ステップはメモにひかえましょう!

中でも特に面白いと感じたのが、2番目の「決して翻訳をしないこと」。ぼくは、英語を日本語に100%翻訳することはできないと思っています。どういうことかというと、「 I love you 」 と「愛している」は、翻訳という観点では対応していますが、実際の意味やニュアンスは別物でしょう。そのため、無理やり母国語の中から訳語を当てはめるのではなく、英語のまま読み進めることが意味を取る上でもっとも重要なのです。

また、英語を英語のまま理解できれば、母国語を介さずに済むので時間の節約にもなる。簡単に言うと速読ができるんです。英文を読むのが遅い人は返り読みをして日本語に訳しながら読んでいることが多いです。

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スキマ時間の活用

私の記憶力は少年時代からほとんど訓練しなかったから、弱かったけれども、私はあらゆる瞬間を勉学のために利用した。まったく時を盗んだのである。できるだけ早く会話をものにするために、日曜日には英国教会の礼拝にいつも二回はかよって、説教を傾聴し、その一語一語を低く口まねした。どのような使い走りにも、雨が降ってももちろん、一冊の本を手に持って、それから何かを暗記した。何も読まずに郵便局で待っていたことはなかった。

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時間は1秒も無駄にしない。シュリーマンが「学び」に対してすべてのリソースを回していたことがうかがえます。ここまで徹底できればどんな目標でも叶う気がしますね。

 

そして習得

こうして私はしだいに記憶力を強めて、三か月後にははやくもわが教師テイラー氏とトンプソン氏の前で、いつもその授業時間には印刷された英語の散文二〇ページを、もしあらかじめ三回注意して通読していたならば、文字どおりに暗誦することができた。この方法によって私はゴールドスミスの『ウェイクフィールドの牧師』の全部とウォルター・スコットの『アイヴァンホー』とを暗記した。過度の興奮のために私はごくわずかしか眠れないので、夜中にさめているすべての時間を利用して、夕方に読んだことをもう一度そらでくり返した。記憶力は昼間より夜ははるかに集中するものであるから、私はこの夜中にくり返すことは最も効果があることを知った。私はこのような方法をなんぴとにも推薦する。このようにして私は半か年の間に英語の基礎的知識をわがものにすることができた。

暗誦はかなり効率のいい方法です。単語ひとつ覚えるにしても、「英単語 ー 日本語」というふうに暗記するのではなく、実際のセンテンスの中でどのように使われているかを把握することが重要なんです。

たとえば、ぼくは Hugh Grant というイギリス人俳優が大好きで、”Love Actually(ラブアクチュアリー)”という映画は10回以上見ています。映画の冒頭で Hugh Grant のナレーションが入るのですが、それをまるごと暗記・暗誦していました。

Whenever I get gloomy with the state of the world, I think about the arrivals gate at Heathrow Airport. General opinion’s starting to make out that we live in a world of hatred and greed, but I don’t see that. It seems to me that love is everywhere. Often, it’s not particularly dignified or newsworthy, but it’s always there – fathers and sons, mothers and daughters, husbands and wives, boyfriends, girlfriends, old friends. When the planes hit the Twin Towers, as far as I know, none of the phone calls from the people on board were messages of hate or revenge – they were all messages of love. If you look for it, I’ve got a sneaky feeling you’ll find that love actually is all around.

単語や表現の使い方はもちろん、発音やアクセント等、多くを学べます。好きな小説、映画、ドラマから一節を拝借して、暗誦しましょう

 

 

欧州語

フランス語

つぎに私は同じ方法をフランス語の勉強にも適用して、つぎの六か月でそれに熟達した。フランス作品のうちで私はフェヌロンの『テレマコスの冒険』とベルナルダン・ドゥ・サン・ピエールの『ポールとヴィルジニー』とを暗記した。

 

その他の欧州語

この不休の猛勉強によって一年間に私の記憶力は強くなり、オランダ語、スペイン語、イタリア語およびポルトガル語の習得が非常に容易になった。これらの言葉のいずれをもりゅうちょうに話しまた書くことができるためには、私は六週間以上を必要としなかった。

第1外国語を習得した人は、第2、第3とスムーズにマスターできる。これは有名な話ですね。勉強方法がどんどん洗練されて効率化していく上に、脳内に言語を学ぶための回路ができるのでしょう。今や「バイリンガル」が珍しくない時代。英語を身につけたあとはどの言語を学ぼうか…。

 

 

ロシア語

教師がいない!

私が手に入れることができた唯一のロシア語の書物は、一冊の古い文法書と、一冊の辞書と『テレマコスの冒険』のまうい翻訳とであった。またあらゆる手をつくしたけれども、ロシア語の教師を見出すことはできそうになかった。というのは、当時アムステルダムにはロシアの副領事タンネンベルク氏以外には、この言葉を一語でも解する人はなく、その彼は私に授業をしようとしなかったからである。

 

独学をする

そこで私は教師なしで新しい勉強をはじめ、文法書の助けによってわずか数日間でロシア文字とその発音をおぼえた。ついでに私は再び自分の昔の方法によって、短かい作文や物語を作ってはそれを暗記した。課題を添削する人がいなかったから、もちろんそれははなはだまずかった。けれども私は『テレマコスの冒険』のロシア語訳を暗記しながら、また実用的な練習によって誤りを避けようとつとめた。

 

周りを巻き込む

もしそばにだれかテレマコスの冒険を話してやれる人がいるなら、進歩はいっそう早いであろうと思えた。それで私は一人の貧乏なユダヤ人を一週四フランでやとった。彼は毎朝二時間私のところにきて、私のロシア語の暗誦を聞かねばならなかったが、彼はそれの一つづりも知らないのであった。

 

恥を忍ばない

通常のオランダ家屋の天井は多くは一重の板でできているにすぎないから、時によって、一階にいながら四階で話していることをことごとく聞きわけることができる。そのためにやがて他の間借り人たちは私の声高い暗誦になやまされて、家主に苦情をいい、私はロシア語の勉強中に二回住居を変えねばならないしまつであった。六か月後には、もはや私は最初のロシア語の手紙をモスコウの大インド藍商人M・N・マルティン兄弟のロンドン代理人ヴァシリ・プラトニコフに書くことができた。またインド藍の競売のためにアムステルダムにきた彼やロシア人商人マトヴェイエフやフロロフと、彼らの母国語でりゅうちょうに話すことができた。

 

ぼくなんか部屋で発音練習するのが恥ずかしくてわざわざ外出するのに…。他人の迷惑どうこうの議論はこの際どうでもいいです(笑)問題は、果たしてここまで徹底的にやれるかということ。嫌われようが、追い出されようが、目標に向かって突き進めるか、でしょう。それぐらいの強い意志が必要だということです。


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シュリーマンの環境とぼくたちの環境

情報の量

シュリーマンが生きたのは1822年〜1890年。今から100年以上も昔です。人々が気軽に海を越えることもなければ、インターネットなどまだ影も形もない。本の中でも触れられていますが、教材ひとつ見つけるのにも骨が折れるような、圧倒的な情報不足の環境だったのです。それでも、シュリーマンは手をつくして語学の習得に努めました。

2016年。ぼくたちが生きるこの時代には情報があふれています。親指ひとつで世界中の「知」に触れることができるのです。何よりもまず「恵まれた環境」に暮らしているんだということを自覚しましょう。単語帳も、辞書も、文学作品も、すべてぼくたちの掌の上にあります。しょうもないスマホゲームは削除して、良質なコンテンツに触れましょう。

 

サービスの量

シュリーマンは「教師による添削」の重要性を説いています。その言語のプロフェッショナルの目線から誤りを訂正してもらうことが重要なのを疑う人はいないでしょう。

100年前には存在しなかったサービスに「オンライン英会話」があります。最大手「レアジョブ英会話」や「 DMM 英会話」等、さまざまなサービスが提供されています。共通するのは、スカイプを使ってリアルタイムに講師と会話をして、フィードバックがもらえるという点。シュリーマンが知ったらきっと羨むでしょう(笑)

1日200円!オンライン英会話レアジョブを毎日続けて分かった5の事実

 

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

今回の記事では、シュリーマンの情熱的な学習メソッドを紹介しました。みなさんの知的活動にとってのヒントになれば幸いです。

 


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